携帯が壊れて思い出したこと

携帯が壊れた。
不本意な壊れ方をした。あぁ全くついてなぁ。ついでに、定期券も失って二重に定期券を買うハメになった。あぁ。
ここ数日アンラッキーばかりを過ごしてしまった。今朝、起きた瞬間に「あーーーーー もうっっっ!!!!!」という言葉につられて いらいらが爆発しかけた。

こうなると原因はひとつ「余裕がない」

今月を振り返れば、単に時間的余裕が一切無いことに気付く。それから、あるまじき携帯の故障によりお金を奪われた。時間の余裕とお金の余裕は完全に比例している。あやうく、だれかに八つ当たりしてしまいそうだった。

しかたない、と落ち着かせたところで 昔使っていたSimロック解除不可の携帯を取り出し音楽プレイヤーとして代用した。何の気なしに、カメラロールを見返した。

元恋人との数え切れないほどの写真や動画
そして、「大嫌い」と思い込んでいたその元恋人とのスクリーンショットがいくつも残っていた。暇つぶしがてら、読み返す。

そうして、気付く。大好きだった相手から裏切られた...とは信じたくもない私の記憶は、まるっと、幸せな記憶の隅々まで消し去ろうとしていたらしい。残されたラインの文面には、ものすごく相性のよさげな二人の会話が残っていた。( 未練など1mmmもない、あくまで俯瞰 )

ほんの少しだけ、彼との記憶が良い記憶として移り変わった。なんだか、これまで許せなかった相手を許せたときと似ているように、ちょっとだけ穏やかな気持ちになる。大嫌いじゃなくなった。嫌いでもなくなった、ただの元恋人として存在することにした。

携帯が壊れたおかげで、散々な出費を負ったけれど、そのおかげで気付くことがあった。それだけで、「たかがお金だ」とどうでも良いことのように思える。しまいには、大好きな恩師である弁護士教授のお言葉「お金で解決することはさっさとお金で解決させましょう」という言葉まで思い出す。(ただし、これは弁護士兼教授という富裕層の発言だがね笑)


なんだか、やるせない12日間を過ごし 近頃の近況と、ちょっとした悩みを打ち明けた 大切なひとからの連絡が 不思議と勇気をくれた。

「いまのお前には、金がないけど夢がある。やろ?」

あぁ、この人が好きだ、
こんな風に相手を思いやれる人間に、これからも良き日常が訪れるんだろうなぁと、思う。ラッキーラッキー尽くしの日々に乾杯!

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