無限のひかり

街灯のない県道は
真っ暗で何も見えないから
大声を上げて走って帰った
外に出るのが怖かった

明かりを消したら
夜空に星々がきらめいて
無限のひかりが
ぼくを射るように落ちてきた

あたたかな、金いろをした、鋭いひかりを
ずるがしこい猿のような素早さで
ぼくは拾い集めよう

隕石の破片が燃え尽きてしまわず
ぼくをめがけて落ちてきたのだ
だれかに盗られないように
しっかりと手に持っておきたい

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