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【雑記】嬉野温泉 肥前夢街道

この文章は2月に書いたものですが、なんとなくアップしそびれてしまいました。家族の旅行記ということでアップします。

神武天皇が即位したと言われる2月11日の建国記念の日(紀元節)は、せっかくの息子の休みなので、嬉野温泉に行った。

別に嬉野温泉に行ったからと言って、温泉に入ったわけではなく、肥前夢街道を目指して行った。
この肥前夢街道、子供のころから福岡ローカルのCMで観るものの、一度も行ったことがなかった。
せっかくの機会なので、休みのあいだに行くことにした。

肥前夢街道は忍者をテーマにしたテーマパークだということを、恥ずかしながら着いてから初めて知った。

まず入り口に階段があり、看板が立てかけられていた。
「さて、この階段ですが中途半端に疲れるんですね。もっと短ければ楽に登れるし、もっと長ければ達成感もあるのに、それもない。なのでこの階段に江戸時代の技術を総動員して人力えれべーたぁや人力えすかれえたぁなるものを用意しておきました。おやおや、「そんなすごいからくりがどこにあるんだよ!」? この階段をよく見てください。右側にあるでしょ。太くてなかなか切れそうにないロープが!」
息子はこの看板をじっくりと読んでいた。ちなみに上記のセリフは息子の言葉をそのまま書き記したものなので、文言などは違っているかもしれない。

息子は受付で、忍者の格好をした人に「おはようでござる。ニン」とか言われて戸惑っていた。
中に入ると、かなり凝った造りで感心した。屋外なうえに、人も少なく、感染リスクは限りなくゼロに近い。
高台にあるため、道すがら嬉野の街並みが一望できる。これはちょっと得した気分。

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まずは矢場・射的場で、弓を使って的を射た。残念ながら1回も当たらず。
息子はもう一度やりたそうにしていたが、忍者ショーが始まると聞き、急いではがくれ忍者屋敷に向かう。
はがくれ忍者屋敷での忍者ショーは本格的でかなり面白かった。最後に宝探しゲームがあったが、息子が舞台に行く前に見つけられ、少し残念そう。

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ショーが終わると、切り絵職人の「百鬼丸」のデザイン展示館の百鬼丸館で切り絵を楽しんでから、旅籠 嬉野屋で江戸の旅館の建物の中に入って、江戸時代の旅人の気分を味わう。

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寺子屋 蒙養舎では、佐賀藩士達が影響を受けた「葉隠四誓願」や佐賀藩祖・鍋島直茂公の言葉を読む。
鍋島直茂というと、どうしても龍造寺高房の自殺とか、化け猫騒動とかを思い出すが、資料にはなかった。
本格的な書院造で建築された大名専用の宿を再現した「本陣」。中に入れるので入った瞬間、大広間に蝋人形があって、ギョッとする。
人かと思って心臓に悪いので、心の準備ができるような貼り紙かなにかが欲しい。

からくり夢幻屋敷が面白そうなので入ってみた。
最初息子に一人で入らせようとしたのだが、「小学生は一人ではちょっと」と言われ、仕方なくついて行ったが、中に入って子供一人ではとうてい無理だとわかった。
中には目の錯覚を誘発するような鏡があったり、隠し扉があったり、傾いた部屋があったり、脱出するのはかなり難しい。
息子一人で入ったら、半泣きで脱出しようとしたのではないかと思う。
お化け屋敷の要素を入れたら、最高に怖いと思う。

フォロワー30万人以上の人気インスタグラマーの「山田全自動」という方の常設展示館があったのだが、これは相当に面白かった。
ツイッターにもアカウントがあるようなので、さっそくフォローした。

最後に土産物屋で、息子の大好きな佐賀牛ポテトチップスを買って、肥前夢街道を出た。
こんなに充実しているテーマパークならもっと早くに行けばよかったと思った。


小説が面白いと思ったら、スキしてもらえれば嬉しいです。 講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ! (怖い話です)