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【雑記】肥前浜(1)

今週日曜日、久しぶりに家族で遠出をした。

妻とは週末必ずどこかに遊びに行っているのだが、息子の休みと休日が一致するのは久しぶり。
自宅から北に行けば福岡佐賀方面、西に行けば天草方面、南に行けば鹿児島方面、東に行けば阿蘇、大分、宮崎方面になる。
学生時代冬に阿蘇に行って大雪で立ち往生したり、霧が深くて1m先も見えずにひやひやした記憶があるので、阿蘇を経由する東方向は避けている。
最初は鹿児島方面と福岡方面のどちらに行くかで迷ったが、息子氏の希望で北の佐賀方面に行くことにした。

ちなみに息子氏の指定は「肥前浜駅」。
なぜここを指定したのかはよくわからないが、息子によると、この近くに肥前浜宿・酒蔵通りがあるらしく、観光客も来るらしい。

我が家からだと、高速を利用せずに「有明沿岸道路」で佐賀まで行くのが楽である。
この「有明沿岸道路」、将来的には熊本の天草から長崎の諫早まで延伸する構想があるらしいのだが、いまのところは、大牟田から佐賀の諸富までしかない。
その先もあるのだが、白石で終わるので、せめてこれがつながってくれたらなと思う。

白石からいつもは、鹿島道の駅、太良道の駅、諫早湾干拓堤防道路あたりの海沿いを走るのだが、今回は鹿島道の駅の海沿いの道の手前が目的地になる。
鹿島と言えば、鹿島アントラーズの知名度で茨城県の鹿島が全国的には有名だが、九州に住んでいると佐賀の鹿島市のほうが有名だ(本当か?)。
ちなみに茨城県のほうは鹿嶋市なのに、なぜか「鹿島」は茨城県に持っていかれているという悲しい状況。
ただ、市の名前は1995年の市区町村合併で、すでに佐賀の「鹿島市」があることから重複を避けて「鹿嶋市」にしたらしいので、茨城のほうが譲っているという感はある。

それで思い出したが「薩摩川内市(さつませんだいし)」。
鹿児島県民に「せんだい」と言えば、ほとんどの人間が「川内」を想像するのだが、その他の県民だとほとんどの人間が宮城県の「仙台」を想像する。
「ね、ひどい状況でしょ?」
と、なぜか息子が鹿児島県民のような顔をしてこの状況を憤慨しているが、私からすると「どう考えても仙台でしょ」と思ってしまう。

肥前浜駅に着き、息子が言う酒蔵通りを歩いてみた。
昔ながらの白壁の建物が美しく、たしかに観光客が訪れるのもわかった。

(続く)

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