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後衛は『〇〇させる』サーブを打て

サービスゲームを簡単に落としてしまう選手は
大体firstサーブを有効に使えていない可能性が高いです。

今回のソフテニ図書は
”サービスゲーム”を取るための戦術
について話していきます。

サーバーは有利だよね

まず、共通認識を確認したいと思います。
サーブって
✔︎自分の好きな位置
✔︎好きな高さ
✔︎ 〃   タイミング
✔︎ 〃   コース
✔︎ 〃   回転
✔︎ 〃  球速

で打てるので
レシーバーは守るべき範囲と
予測する内容が多すぎて後手に回りやすく

サーバーは自由に仕掛けられるので有利ですよね。

前衛はペアの後衛が打ったサーブに合わせて
『出る』『出ない』を選べるので

レシーバーは、相手前衛に触られないようにしつつ
状況を整えるためのコースを打たないといけなくなります。

つまりやることが多すぎるのです。

そのことからも
単純にサーバーは状況としては有利であることは
間違い無いですよね

まず考えないといけないのが『役割』

まず考えないといけないのは
後衛と前衛でサーブの役割が異なるということです。

後衛のサーブは基本的に
『相手とのポイント差が少ない』時に打つので

1ポイントでも取られるとゲームの流れが
すぐに相手に渡ってしまう可能性があります。

そのため、役割としては
相手の状態をさらに『悪化させる』ことが
後衛サーブの役割となります。

例えば、
カウントが0-0の1ポイント目だったとしたら

元々有利なサービスゲームだからこそ
サーブを確実に入れ、有利な状態を確保しつつ
前衛に仕掛けさせること。

0-1でカウントが負けたとしても
サーバーは有利なので、
サーブの質によってはミスを誘発できます。

すると、1-1の状態でペアにサーブを託すことができ
『サーバー有利』の状態は確保したまま続けることができます


一方で前衛のサーブは
『ゲーム取得に関わるポイント』の時に打つので

カウントによっては
攻めるサーブと入れるサーブを使い分ける必要があります。

例えば
カウントが1-1で自分の番になった時は
『確実に』ゲームの主導権を握る必要がありますよね。

もしセカンドサーブになって
相手から攻められ失点してしまった場合には
1-2負けとなるので、次のサーブは攻めにくくなります。


当然、ゆるいサーブは狙われるので
せっかくの有利なサービスゲームの主導権が相手に渡り
失点する確率が高まります。

仮に失点すると1-3負けなので
後衛は『相手の状況を悪化させるサーブ』
打つ余裕はなくなります。

理由はセカンドになった瞬間に
ゲームを取られる可能性が非常に高まるからです。

相手の状況を悪化させるサーブとは?

男子テニスでありがちなのが
カウントが2-2や、1-3の状況なのにも関わらず

サービスエースを狙った
球速のあるサーブを打つ選手がいるのですが
『自己満』になるだけなのでやめましょう

では、どういったものが
相手の状況を悪化させるサーブかというと

①ペアの前衛が気になってしまうコース
②バックハンドに入ってきたサーブ
③風によってバウンド後に変化してしまうサーブ

この3つです。

特に①の前衛が気になるコースというのは
サービスエリアを3つに分けた時の
『AとB』境目に落ちるサーブです。

A:相手のバック
B:相手の正面
C:相手のフォア

レシーバーが回り込んだとしても
正面にいる前衛はポジション取りをしているので
当然、『右へ流す』ことは難しく前衛に触られる可能性があります。

さらに、フォアボレーをしにポーチしにくる可能性もあるため
相手後衛からしたら邪魔です。

②のバックへ入るサーブは当然わかると思いますが
問題は③の風で曲がるサーブです。

そもそも…

風が強い会場で一番選手が嫌うのは
軸足を設定したのに跳ねた瞬間にボールが変化する
ゆるいボールです。

風が強い日にロブを打っても
想像以上に違うところへ飛んでしまい
練習にならなかった経験はあるかと思います。


このゆるいボールというのを言い換えると
✔︎球速が遅く
✔︎力がこもっていない
入れるだけのサーブということです。

このサーブをもし
『A』に入れられたらどうでしょうか。

バックが苦手であるのにも関わらず
風で曲がってきたら自分でも嫌ですよね。

これを後衛は意図時に狙って
試合では打っていく必要があります。

相手の状況を悪化させるためのサーブは
速いサーブで押し切るだけではありません

Cに打つ時っていつやるの?

試合の戦術としての話ですが
『A』にずっと入れられ続けると
失点が続くようであれば『相手のポジション』は
必ずずれてきます。

あなた自身がバックでレシーブが苦手だったら
フォアで回り込める場所に構える位置を変えますよね。

試合中でもこれを続けていると
序盤に立っている場所』
『中盤に立っている場所』に変化が生じます。

必ず半歩でも『A』の方へ
ポジションがずれてきます。

このズレがまず出てくるまでは
我慢して『相手の状況を悪化させる』ことに集中してください。

ゲームが中盤に差し掛かって
✔︎ゲームカウントとしても有利にさせたい。
✔︎カウントも『3-1』になった!

この2つの条件が揃った時に
初めて『1本だけ』Cに打ってください。

サービスエースを狙っても構いません。
球速をできるだけ上げて打ち切ってください。

相手からしたら
ポジションをずらした途端にくるので
反応が遅れミスをしてくれます。

1回のミスで最大限の悪印象を

ポジションをずらした途端に来る
球速の速い予想外のサーブは、相手に嫌な印象を与えます。

特にゲームを離されたくない!
そう思った時は強烈な印象を与えます。


実はこの時にミスしてもいいのです。
入れて得点できれば成功だし
失点しても『打ってくる印象』を与えられるので

相手からしたら
後半に『また来るかもしれない』と思わせられるので
ポジション取りが中途半端になり続けます。

当然、そのあとは有利な状態を持ち続けるサーブを
『A』に打ち続けてください。

✔︎バックでの失点
✔︎無理やり回り込んでの失点
✔︎前衛に捕まっての失点

この3つをずっと繰り返してくれます。

つまり

後衛は『相手の状況を悪化するサーブ』を
徹底して打ち続ける練習をしてください。

サービスゲームを落とさない
優秀な後衛になることができますよ!

明日の図書は・・・

明日は前衛用のサーブについて書きますね!

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