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ダブル後衛の戦術づくり~基礎編~

通常の前衛つきの”雁行陣”
ダブル後衛では戦術の組み方って全然違うのですが
今回のソフテニ図書では基本的な話をしていこうと思います。

ダブル後衛に必要なものって何か?

単純な話ですがダブル後衛は
前衛がいないからこそ攻撃力がなく守りが優先の体型です。

だからこそ相手よりミスしない後衛。が必要
という思考になると思うのですが
実は少し違うのです。

まず違う理由から話すと
ミスしない後衛は確かに必要ですが
・”嗅覚のある前衛”
・フットワークのある後衛

この組み合わせでできているペアと対戦した際には
得点するパターンが限られ
戦術が全て後手に回ってしまうからです。

またダブル後衛に対抗する戦法として
”弱い方を狙う”ことは有名ですよね。

そう考えると
・”嗅覚のある前衛”
・フットワークのある後衛
のペアに対して1人で立ち向かうことになります。

つまり、ミスしない安定感のある後衛でも
『攻撃力』の無い選手だった場合には
相手からはさほど脅威では無いということです。

ダブル後衛で必要な武器とは

結論から言うと『攻撃力』です。

特に甘いボールを預けられたら
”一撃で得点できる”攻撃力です。

具体的に言うと
・トップ打ち
・中ロブ
・サーブ
・レシーブでのアタック
この4つの武器を持っておくべきものです。

ダブル後衛は常に乱打のように
似たような展開がずっと続くため

チャンスボールが来たら確実に決め切れる
”トップ打ち”は必要になり

そのトップ打ちが打てるボールを
戦術として作り出すために”中ロブ”が必要になります。

ただ中ロブは前衛が一番警戒している技術でもあるため
常に打てるわけではありません。

そのため試合の流れが一定にならないためにも
”レシーブでのアタック”が大切になってきます。

なぜここまでアタックが必要なのか?

【戦術理由①】
ダブル後衛との試合は
雁行陣との試合に比べて1ポイント取るまでの時間が長く
ラリーが続く傾向にあります。

そのラリーが始まった瞬間にダブル後衛側に主導権を握られ
雁行陣側の後衛が振り回される展開が続いてしまうと
当然、体力的な問題でミスが増えます。

そんな状況を避けるために
サーブの主導権を握りたいと考えても
”甘くなったらアタックがくる”プレッシャーがあると

相手後衛はサーブに精度を意識が分散され
厳しいコースへのサーブを打ちにくくなります。

つまり、サーブ&レシーブ関係なく
主導権を握りやすくなると言うことです。

【戦術理由②】
後衛であれば誰でも経験があると思うのですが
”甘いボール”が前衛の前に落ちたら
フォローするために前衛側へ走った経験ありますよね?

甘いボール=アタック
と言うイメージを”序盤”に与えておくと

サーブ打ったらフォローすると言う思考が強まり
本来いるべきポジションから後衛の位置がずれます。

結果的に
ツイストや通常のストロークでバックを狙うだけで
簡単にエースが取れたりミスをさせることができてしまいます。

つまり印象操作ができると言うことです

ダブル後衛は印象操作が大切

アタックが打たれるとわかってる前衛は
当然、セカンドサーブになったら後ろに下がるのですが、、

大前提、前衛は後衛よりもストロークが下手です

つまり、
ダブル後衛vs前衛1人
の2対1を状況として作り上げることができ
後衛に仕事をさせずに展開を作り上げることが可能となります。


逆に、前衛がセカンドでも前に着き始めたら
”中ロブ”を使って後衛を走らせ続けてください。

打ってくるイメージが強ければ強いほど
相手前衛は守りに入りやすくなり
”攻撃参加”がしにくくなります。

守るためにネットへ寄れば寄るほど
前衛の後ろにはスペースが生まれやすくなるため
”後衛”を振り回しやすくなります

また、中ロブの処理で浅くなるボールが増えるため
『中ロブ→アタック→中ロブ→アタック』
優勢な状態での攻撃がいい循環で進んでいきます。


もし打つ場所に困ったら
後衛前にシュートボールを打ち込んでも構いません。

相手後衛はシュートで抜かれることを考え
フォローにも意識が分散されているため”甘いボール”が
簡単に帰ってきます。

このように”自身”にとって
一番優勢な状態を保ち続けるために
印象操作を徹底して組んでいくことが戦術の基本となります

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