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【英日対訳】 #パリ同時多発テロ事件 「パリのみではなく、この世界に祈りを」―世界に響いたある詩の訴え|個人投稿(2015.11.14)

2015年11月13日、フランス・パリで先進国では未曾有の悲惨な連続テロ事件が発生し、世界中からパリの人びとに対する哀悼と連帯の声が寄せられるなか、あるインド人セレブリティモデルの女性が自身のFacebookに投稿した詩が、世界中の共感を呼びました。以下はこれを翻訳したものです。

Source: Huffington Post

訳文

パリのみではなく
この世界に祈りを

ベイルートはパリの2日前に
爆破テロに見舞われたのに
それでもあまり報じられない
この世界に祈りを

葬式の席で爆弾テロに見舞われたのに
あの炎の犠牲者に白人が
一人もいないというだけで  誰のSNSにも
“バクダッド"の文字が現れない
この世界に祈りを

テロの責任を難民たちの危機に押し付け
テロ犯とそのテロから
逃げ延びようとしている
私たちとまったく同じ境遇にある人間を
立ち止まって 区別しようとしない
この世界に祈りを

身一つで 国から国へと
何か月もの間 渡り歩き続ける人びとに
与える場所はないと告げる
この世界に祈りを

パリのために祈りたいならば 祈りなさい
でも 祈りを捧げられることのない
もはや守るべき家すら持たない
世界の他の人びとにも
多くの祈りを

馴染みの高層ビルやカフェなどだけでなく
あらゆる面で 日常の何かが
崩れ去ろうとしている
この世界に祈りを

カルーナ・エザラ・パリーク

原文

訳者あとがき


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