ハロプロはいつ“声出し”できるのか

先月末、新型コロナの「5類」移行が5月のGW明けをもって行われることが発表され、そして同時にこの発表をもって、感染対策を行えば定員100%でも大声で発声可能なライブを可能にすることも発表された。
それからの約1か月で、様々な有名アーティストのライブで“声出し”解禁が急速に進んでいる。また、各プロスポーツでも続々と声出し応援が解禁されている。

一方ハロプロはというと、先日ファンクラブ先行受付を行った春のCITY CIRCUITも、ひなフェスも、
公演中の声援は全面禁止となります』
との文言が相変わらず添えられている。
(『着席での鑑賞となります。立っての鑑賞はできません』も同じく)

昨年末のCOUNTDOWN JAPANでも声出しが徐々に解禁され、さらに大阪城ホールでの「Girls Castle」等の今月ハロメンが出演した各イベントも多くが声出し有りで行われ、メンバーは声援を受けた喜びをブログ等に綴っていた。

4月2日のひなフェスにおいて、浅倉樹々がつばきファクトリーを卒業する。
政府が「声だしていいよ」と言ってるのに、他の歌手は次々に声出してるのに、なぜうちは卒業メンバーに直接声を届けられないのか、という声も多くなってきている。
それに、アンジュルム竹内朱莉の卒業も控えている。(おそらく6月中~下旬頃だろう)


ガイドライン とは…

【2/22更新】
M-line clubファンクラブイベントにご来場のお客様へのお願い
https://www.up-fc.jp/m-line/news_Info.php?id=15739
【感染予防に関する対応について】
本公演を開催するにあたり、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」及び、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」を踏まえた、政府及び各自治体の感染拡大予防対策の指針・ガイドラインに沿って開催させて頂きます。
なお、指針・ガイドラインの変更、もしくは緩和される等の場合、それに沿った対応をさせて頂きます。

とあり、下記には
〇イベント中の声援などの発声行為は大変心苦しいお願いではございますが、
一切禁止(飛沫防止の為)とさせて頂きますので、ご理解とご協力をお願い致します。

これについて、
『2/22現在の感染症のガイドラインではマスクをしての声出しの声援は可能と当方は理解しています。
イベント中の発声行為の一切禁止とは矛盾していると思われるのですがファンとしては判断に迷います。
それともガイドラインから逸脱した独自の感染対策をファンに要請しているのでしょうか?』
とのメールを送った人物がいる。(一応言っておくが自分ではない。とあるコミュニティからの引用)

そして返信には
『M-line clubのファンクラブイベントに関しましては
イベント中の声援などの発声行為は禁止とさせて頂いております。
大変申し訳ございませんが公演中のご案内はガイドラインを参考とさせて頂いた上で当方の判断で決定しております。
ご参加の際は公演毎のご案内に従って頂きますようお願い申し上げます。』

ガイドラインに沿った運営が、いつの間にかガイドラインを参考しての当方の判断に変わっているらしい。
そもそも独自の判断で声出し禁止なら、声出しOKのイベントには出させないのでは?とも思う。何がしたいのか分からん

これはハロプロOGであるM-line clubのメンバーの公演についてであるが、従来ハロプロがやっていたものに近い形でのリリースイベントをやれているのが宮本佳林や小片リサら、という事を考えると、現Hello!Projectのグループにはまだまだもっと四角四面・杓子定規な対応がなされるのだろうと思うと改めて溜め息が出る。

いまだ尾を引くジャンプ禁止

↑の頁にて「この事務所は、手間が掛かることを一番嫌う」と記した。それは、声出し解禁の可否にも根深く絡んでいる。

2019年10月、2020年冬ハロコンからの公演中のジャンプ行為を禁止する旨が発表された。
かと思えば次には、スマホでの撮影を解禁するという発表もあった。
どちらについても、相当なご意見が届いたようである。
私の知人は撮影解禁に関して「チケットの申し込み時には撮影録音禁止と明記していたのにおかしいのでは」という声を送り、それに対し「それは考えていなかった」となんとも間抜けな返信が来たそうな。

ジャンプ禁止そのものについては自分も思うところが少なくないのでまたの機会に改めて述べるとして、この時の対応の経験が声出し解禁に踏み切れない一因になっているように思う。
CITY CIRCUITやひなフェスの申し込み時に声援全面禁止の文言を載せた以上、後からそれを変えるのが面倒だから。

また、深く考えずに過去の申し込み受け付けのフォーマットを使い回したのではないかとすら疑ってしまう。
以前、アンジュルムの日本武道館公演の受け付け時に『オープニングアクト:つばきファクトリー』と記されていたのが、後からしれっと消されたことで「過去のフォーマットを使い回した時に消し忘れたな」となった前科もある。(結局オープニングアクトにはつばきもこぶしも出たが)


他アーティストを見ると、例えば今月11日からアリーナツアーが始まったBUMP OF CHICKENは、最初の申し込み受け付け時(昨年11月)には
『本公演は政府及び会場のガイドラインに基づき実施いたします』
とだけ記し、2月1日に声出し可の発表をした。
23日に代々木第一体育館公演を行ったDragon Ashは、最初の申し込み受け付け時(昨年12月)には声出し可能エリアと声出し不可エリアに分けていたものを、全面解禁することを13日に発表した。
一方、政府の発表から1週間経った2月3日に受け付けを開始したひなフェスは…

先に記したM-lineの“お願い”が、鈴木愛理のイベントが翌日23日に迫った22日に出されているあたり、このように各アーティストが即座に動くとは思っておらず、慌てて・仕方なく発表した感がある。

JAPAN JAMをはじめ、ハロプログループが春以降も外部のフェス・イベントに出演することが発表されている。
でも、メンバーも今後フェスやプライベートでコンサートに行ったりして声援を聞いて、何でうちはいつまでも禁止なんだと嘆いたりするんじゃないかと心配になってくる。
もちろんメンバーもプロだし仕事だからライブをきちんとこなしてくれるはずだけれど、どこかでモチベーション的に差が出たりしても無理はないと思う。

こちらとしても、大多数のアーティストが立って・声出しし、GW明けには5類移行しているという中、6月まで座りで声援禁止は正直きついかもしれん。
せめて。せめて。ここ数年のチケット受け付けスケジュールから考えると、受け付けがギリギリGW以降になりそうな竹内卒コンは、声出しであってほしい。


あと、あまり大きな声では言えないが
まだみんなで声出してコールしていた2019年のモーニング娘。'19 代々木第一体育館公演でのこと。
コールをしている人に対し、「コールしないで、やめて」と言った人がいたという。

ノイジー・マイノリティじみていても、ファンを統制したい事務所に都合が良ければ、そういう声さえ利用してるのでは、という気さえしてくる。

撮影解禁した時にも「そういうご意見があったので」と宣ったのだから。

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