「個推しグッズ」隆盛の今、私は箱推しグッズが欲しい

まずは過日、ハロショで見たことの話から…


いつも通り、何を買おうか品定めをしていた時のこと。

およそ60歳くらいと思われるオッサン(というか爺さん)が入店してきた。
まぁ、コンサートに行けばこのくらいの年齢の人はたまに見るので、それ自体は別におかしいことではない。

しかし、まず一目見て、場外馬券売場か大衆居酒屋にでも行くかのようなナリなのである。
ハロショに来るヲタクは、センスの良い悪いは別にして、街歩きを意識したようなオシャレをみんなしているなという印象を持っている。
しかしこのオッサンは普段着過ぎるのである。

そして「おぉ~なんだこりゃ~」などと1人で感嘆の声を発しているのである。

これまで、ごくまれに、どういう理由で入ってきたのかはわかりかねるが、知的障がいの方が入店されたところに居合わせたことがあったが、このオッサンはそれらの方たちともどうも違う。

オッサン、店員のお姉さんに
「DVDは無いの?」
と聞いている。
おお、一応買い物する目的で来たんや。

店員さんは、新譜のコーナー(円盤の現物は無く、種類別の商品を示したカードがある)に案内する。
ところで、ハロショにあるCDや映像作品はせいぜい発売から2~3ヶ月以内くらいのものしか置かれていない。
またCDの初回盤に付属するのもDVDからブルーレイに変わった。
なので、現在ここで買える映像作品はブルーレイだけでDVDは無いと説明する。
(大抵の円盤はDVD版もあるが、この時は品切れだったのだと思う)

するとオッサン、
「前はDVDでも出てたんでしょう?」
と、DVDに固執する。
手持ちの再生機器がDVDにしか対応していないからなのかもしれないが、無いと言ってるのだからここでDVDは買えないのにそれでも固執する。店員さんもだんだんウンザリしているのがわかる。

暖簾に腕押しのようなやり取りを何度か繰り返し、それでもどうにか納得してDVDをここで買うことは諦めたようで、オッサンは次の話題に移った。

「モーニング娘。って誰か辞めたの?」

この時、譜久村聖の卒業まであと1ヶ月ほどという頃だったので、店員さんは、辞めたんじゃなくてもうすぐ辞めるんです、と説明する。
そしたらオッサン、

「中澤裕子は?」

私は危うく吉本新喜劇ばりにズッコケそうになった。
さらに続けて、

「後藤真希は?保田圭は?」

私のいる所からは店員さんの顔は見えなかったのだが、いったいどういう表情をしていたんだろう。

「…辞めました」
「えっ?いつ?」
「3年前に」

もう店員さんも真面目に対応するのがアホらしくなったようである。
なおこの時点で、中澤は22年前、後藤は21年前、保田は20年前である(時の流れの速さよ!)

ここで私は次の予定もあるので購入表をレジに出し、会計と受け取りを済ませた。
さてオッサンはそこからどうしていたかというと、

「これは誰?」
「アンジュルムです」
「これは誰?」
「Juice=Juiceです」
…といった調子で写真を順に辿りながら説明をさせていた。
私はここで退店したが、この後はいったいどうなったんだろうか。

モーニング娘。のメンバーを全員覚えることがステータスの1つだった時代があった。その後、どんどんメンバーが加入していくことで「覚えられなくなった」という人が増えていった。
「モー娘。って今誰がいるの?」もしくは「モー娘。ってまだやってたの?」という声は、耳にタコちゃんができるほど聞いてきた。
だが、中澤裕子とか後藤真希とか保田圭とかが今だモーニング娘。として活動していると思っていたというパターンは初めてだった。

にしてもまずタワレコ等のCDショップなりブックオフなりに行った方がオッサンの家からもきっとその方が近いと思うのだが、なぜわざわざハロショまでやってきたのだろうか。
だいたい、ハロショの場所を調べられるのなら、誰がメンバーかを見てみようとか思わないのか…?

たまたま通りすがりに「ハロー!プロジェクト」と窓にでっかく書かれているのが目に入って突然DVDを買おうと思い立ったのか?という事も考えたが…
なんとも謎なオッサンであった。


さてタイトルにある本題に移る。

「ここまで全部前振りかー!!」

はっきり言って、Xのポスト1回でも済むような話なので行数を稼ぎたかったのである。

「だったらそっちで言えー!!」

オッサンの話を誰かにしたくてしょーがなかったんやもん。


今ハロショの写真以外のグッズは、FSKやメンバーそれぞれが文言などを考えた「個推しグッズ」が大部分だ。
でも私は「箱推しグッズ」がもっと欲しい。

もちろん私にも”一推し”はいるし、ライブで持つペンライトは基本1本なので灯せるのは当然1色だ。
もちろん一推しの子は愛してる。けど、それ以上にグループを愛しているのだ。

今私のお出かけ用スクエアリュックには、もう買ったのはおそらく5年くらいは前であろうという「I ラブ 〇〇(グループを表す略称アルファベット)」の缶バッジが、あっちにぶつかりこっちにぶつかりと歴戦の旅の傷を誇るように付いている。
まぁバッジの表側は別にいい。問題は裏側である。

安全ピンを接続する部分が変形するなどしてリュックに付けられなくなった先代が何個も眠りについた中、今のやつはとても奇跡的に保っている。
しかしこいつが壊れたらいよいよ替えが無い。
2019か2020年くらいで販売終了してしまったのだ。

まずは「Iラブ」バッジの復刻を。
そしてもっと他にも箱推しアピールグッズを。

…私のようなタイプって珍しいんだろうか?


「これで本題終わりですか?」

そうや

「前振りの4分の1しかないやないかー!!」

せやからXのポスト1回でも済む話やからこれで限界なんじゃ

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