「特別」な、佐々木莉佳子の優しさ

最近とあるラジオ番組に投稿して採用された話なのだが、色々な都合で微妙に違う話になって紹介されてしまったので、ここで改めて話したい。

2017年初頭、アンジュルム相川茉穂がパニック障害の為に活動休止した。3月から始まる単独ツアーもお休みする事になった。
自分は元々、アンジュルムでは相川茉穂推しだった。とりあえずこのツアーでは、ペンライトは同期である室田瑞希のライトブルーと、佐々木莉佳子の黄色を交互に点す事にした。
それに加えて新たに、光る腕輪を購入した。100均にある細くて丸めて繋げるルミカライトではなく、電池式の少々ゴツいやつである。それも、光るのは緑色1色のみである。

高松MONSTERでの昼夜2公演。昼公演はあまり整理番号が良くなく、後方でライトブルーを振った。
そして夜公演。整理番号は「2番」。こんな番号は今までに無い。(後に1番が1度だけあった)
1番の人を追い越さないように、しかし迅速に最前列を確保した。

ライブ中盤のある曲(というか何の曲だったかは覚えて無いが)の中で、莉佳子がしゃがみこむ振り付けがあった。すると、自分とちょうど目線が合う高さになった。というか、目が合った(気がした)。
黄色いペンライトと、緑色の腕輪を光らせている自分。莉佳子は、腕輪を表すように自身の手首を指して、頷いた(気がした)。
ごく短い時間の中での出来事だったが、その中で色々な思いが通じ合えた(気がした)ことで、心打たれた。

それ以来ずっと、ペンライトは黄色を点している。

このような話だったのだが、字数の関係で文を添削した事による私の文章力の無さからか、或いは個人的なファンサへの批判対策などもあるのか、莉佳子が緑色の物を身に付けていてそれに私が一方通行で感動したという話になってしまった(苦笑)。
なお、メンバーが事前に寄せたコメントを番組中で流す構成だったので、この話はメンバーは直接は聞いていない。
また、ライブ当日ではなくしばらく(というか数年)経ってから莉佳子が同期に想いを寄せたブログを書いた際に、コメントでこのエピソードを記したことが1度ある。

なんにしても、この事は自分にとっては、特別な出来事だったし、特別な思い出だ。
まぁ莉佳子は覚えちゃいないだろうけど。

実際、莉佳子は“ファンサの天才”だと思う。
それで惹かれた人も多いと思う。

ただ、それを「特別な思い出」にはしても、自分自身が特別だと思ってはいけない。特別になろうとしてもいけない。

もちろん誰のヲタクにも言える話であると前置いて。

TO(トップヲタ)などと言われる人たちがファンサされているのを見て「やっぱり金使ってるやつを大事にするんだな」などと嫉妬の気持ちが芽生えているうちは、それは貴方自身も特別になろうとしている。

一方、TOと言われる人も(全員がそうだとは言わないが)、推しが卒業するとなると個別イベント等でグループの他のメンバーに「〇〇ちゃんが卒業したらもう来ないから」などとわざわざ宣言したりする(更にそのやり取りを全世界にポストする)。
これも、自分は〇〇ちゃんの特別な存在だという思いが強すぎるからだと思う。

アイドルの側からすると、自分のファンはみんなが「特別な存在」なはずである。
自分“だけ”が特別になろうとしてはいけない。

個別なり何なりに金をどう使うかはそれぞれの自由だ。
ただ、自分にとって〇〇ちゃんは特別な推しだ、という思いがいつしか、自分の方が特別だと変わってしまっていないか?

(自分が特別になりたいあまり暴走して推しの芸能人生終了させた人もいましたね)

アイドルとヲタクは、お互いを特別だと尊重し合える健全な関係でありたいものである。 

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