その人の目にとってかわる文章

小説って文章しかないから
状況説明の文章が事細かだよね。

もう数時間前に食べ終えたハンバーガーの包み紙が、蕾から咲いたばかりの花のように開いて、視界の隅で鬱陶しい。トレイに敷いてあるチラシが飲み物の容器から垂れた水滴で濡れて、広告写真のなかの女の笑顔は歪んでいる。
祐介 尾崎世界観著 より

トレイのくだりの文章は
あーなるほどなって状況がわかる。

じぶんでも体験したことがあることは
想像しやすいね。

なにかを伝える時は
その人の目の代わりになって
状況を説明しないといけない。

でも説明ばかりでくどくなりすぎるのもいかがなものか。

難しい塩梅ですな。

#エッセイ #小説 #尾崎世界観

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