今週の「噺の枕」⑳〜岡田新監督に学ぶ「最悪の想定」と共通テスト
◇岡田阪神始動
CSファイナルはあっけない幕切れだった。
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そして、岡田彰布新監督の就任が正式に発表された。
個人的にはその手腕に大いに期待している。なぜなら、彼は「最悪を想定した準備」をチームに浸透させる指揮官だからだ。
調子の良いときは何をしても上手くいく。しかし、そうでない時はどうするのか。
最悪時を想定してチームの編成を決め、すべてを準備していた状態とする。
だから、2000年代後半の阪神タイガースは強かったのだ。
◇岡田マインドと共通テスト
翻って、受験生である。
共通テストやセンター試験において多くの受験生は「最高の状態」の自分を想定する。
この科目であれば9割が取れる、満点が狙える、など。
しかし、反対に自分の下限値を知らない。点数が取れないときは取れない、とその具体的数値を把握していない。
しかし、それでは「足切り」ラインの想定も出来ない。
そうではなく、「最低でも取れる点数」を把握し、出来ればその点数を底上げする勉強をして欲しいのだ。
なぜなら、本番で必ず上手くいくという保証などないからだ。むしろ、そうでないことの方が多い。
実際に私も2004年のセンター試験のときに、緊張していると自覚していないほどに緊張していた。(試験前に見ようとして手に取った速読英単語がガタガタ震えているのを見て緊張に気づいた)
その結果、英語の試験時間20分経過後まであまり記憶が無く、結果そこまでの問題でケアレスミスを連発。その影響が次の世界史(得意科目)まで波及し、2科目で取りたい点数のマイナス30点という悲惨なスタートを切ることになった。
しかし、その点数も下限値をギリギリだがクリアーしていたので、全科目が終わったときには目標点数を30点上回る結果で終えられたのである。そのおかげで後期試験まで受けられたのだ。
このように、自分の最悪時を想定し、その点数をあげることが共通テストを乗り切る上で非常に大事なことなのだ。
そんなことを意識して残りの日数も頑張ってみよう。
それでは授業をはじめます。
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