浮いた40,000円

迷っていたフェスは行かないことに決めた。
タイテが発表され、午前の仕事を終えて向かえばなんとかお目当てのアーティストには間に合いそう!と喜んだけど、入場規制があってシャトルバスも車も乗り入れ不可な時間帯だった。
それならタクシーで!と張り切っていろいろ調べていくなかで、そんなにしてまで?という思いが正直あった。
お金や労力には変えられない楽しみだし、こんなに困難を掻い潜ってまで行く価値が見いだせないわけではない、と頭の中ででいろんな言い訳を巡らせたけど踏み切れずにいた。
そんな時に主催者側から、感染対策として入場者の抗原検査を行うとの発表があり、それで一気にこりゃダメだとすんなり諦めることにした。
普段から体調管理や感染対策はばっちりのつもりだけど、精度が微妙な検査を受けて万が一陽性と出たらどうやって帰ればいいのかも分からないし、なにより仕事も休まなきゃとかその後の生活が心配だし、とそんなことを考えていたら結論は一択だなと観念した。
開催に反対する地元の町長さんと、話し合いなどを経て開催に踏み切ったフェスなので、とにかく感染が拡大することなくトラブルなく終わって欲しい。
わたしは何がどうだったら心置きなく行く決断をしたのかと考えながら、浮いた40000円で何しようってちょっとワクワクしてみた。
いつの日か行ける楽しい遠征の為にとっておくか。

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