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朝令暮改の是非。

みなさんは朝令暮改という言葉をご存知だろうか。

ぜひ意味をここから確認してほしい。

つまり、「言ってることがころころ変わること」という意味です。

世の中には、

「言ってることが一貫している方がいいに決まってる!」「言ってることを曲げるなんて何てやつだ!」「なんて日だ!」

なんていう人が多くいると思います。それがおそらく主流ですよね。

これについては否定はしないですけど、果たしてそれだけでいいのかという気持ちになることが多くあるんです。



そもそも、「是非」というこの言葉についても、是か非か。

つまりは「○か×か」という議論さえも、実はあまりよろしくないとも思ってます。

最近はよく「グラデーション」と言われたりもしますが、そこには傾斜もあるわけです。

○よりの×。もしくは×よりの○。

○よりの×よりの○みたいな。

アリよりのナシ。みたいなね。

と、何かの意見に対して、白黒ですべてを語ることは得策ではないものの、「自分はこの立場である」という表明すること自体は重要だと思っています。

「そんなのどっちでもいいじゃん」というのももちろん立場としてはいいですが、その人の考え方が他の人に共感を得ることも、批判されることもありません。

つまり「興味のわかない人」「特徴のない人」になるわけですね。

だからこそいろんな人が「ポジションを取ろう」と勧めることになるわけです。

「言い切る」ということは、リスクをはらむ反面、共感を集めたり自分を理解してもらうはるかに大きいメリットが隠されているわけです。

まあ、誰ともつながる必要ないよって人はもちろんそれでもいいんですけどね。



とまあ前置きが長くなりました。

ここで表題の「朝令暮改」について。

リーダーたるもの、一貫した言葉を。

なんてね。

よく言われますよね。

はっきり言いましょう。


これ、無理です。

というか、意味をなさないですね。


ここで大事なことは、根っこの部分はもちろん変えちゃいけないことですね。

これだけは譲れない部分、曲げちゃいけない部分。

ぼくでいえば、農家については、農業を儲かる仕事にして、農家ってかっこいいというブランド職業を作って地方をから稼げることを証明する。

NPOについては、今治を少しだけ揺らすこと。

その2つが曲がらない部分です。



じゃあその部分以外はどうか。


まあぶれぶれですね。

ぶれぶれというか、定まるものが何もないというか。


どういうかというと、やりたいと思うことはすべて言っちゃうんです。

たとえば、最近noteで書いた商店街ホテル構想。

これにしてもそう。

他にも、

(NPO系)
・ファーマーズマーケット
・紙媒体の中心市街地案内地図
・塾
・Webの企画もの
・地方ファンド
・求人マッチングサイト
・Webのハブ化
(農業系)
・絵本制作
・農作物加工
・野菜のマッチングサイト
・朝どれ専門店
・農家レストラン・カフェ

などなど。

今パッと思い付いたというか、今までこれ言ってたな〜くらいのものを書き出してみました。

絶対無理やんってなりますよね。

まあその1番の理由は、人。

もちろんこの中で動き出しているプロジェクトはすべて他の方と組んでやっています。

ただ、いかんせん足りない。

人も、金も。

むしろ一番大きなところはお金ですかね。

まあそれはこれからなんとかしていくしかないんですけどね。


というわけで、これくらいの限られたリソースの場合は、やはり優先順位がころころ変わるわけです。

今は、これがベスト。もしくはベター。

という判断を常にしているわけです。

まあ正直現状としては、「貧すれば鈍する」の典型で、思考がなかなか止まってしまっていますが。

これらをすべてやろうと思っている中で、チャンスがきたものを順番に手を出す。

そのやり方であればまあ言ってることは二転三転しますよね。

それが通常です。

やることが一つであったとしても、そのプロセスをめぐって二転三転することもあるでしょう。

それらはすべて、仮説→検証のプロセスなんです。

やってみて、ダメだ。次。これもダメだ。次。よし、これはいい。これでいこう。みたいなね。

こうしてリーダーの言うことはえてして変わりやすくなるわけですね。



なぜこの話をしようかと思ったかというと、自分自身のことを振り返るとこういうことはよくあるんですけど、もろにそれを自分が受けたからです。

とあることで、「〇〇する」という約束に対し、「やっぱり無理だ、〇〇しない」となったわけです。

その方は優秀な経営者で、すごく尊敬する方だったので、「ん?いつもと言ってること違うぞ」となったわけです。

しかもその無理になった理由を、本人から直接聞けないという事実。

金銭が発生しており、ぼくの中では結構そのことが重要事項だったこともあり、かなりモチベーションの低下というかショックを受けました。

それと同時に、


「あ、これおれもやってるわ。」

となったわけです。


さすがに金銭が発生することについてキャンセルとか態度を180度変更することはしてないですが、小さなことはいっぱいやってるなと。



朝令暮改については、ぼくは「是」です。

リーダーがそれをすることは十二分に理解できます。


ただ、それに付随する説明というのが求められるのだと感じました。


説明が必要な場合というのは、あくまで関係性が成熟していない場合。

この人の判断なら仕方ない。と思うに値する場合はもちろん説明なんて必要ないですが、ほとんどの場合はそうじゃないことが多いように思います。


だからこそ、発信が重要なんですよね。



先日スタッフと2時間にわたるミーティングを行いました。

改善点とか、ぼく自身の問題の指摘や、オペレーションの問題など。

結局面接の時に話して以来の長時間の会話でした。

「面接の時に話したからわかってくれるだろう。」

すべてが「だろう」で自分の中で完結していたわけです。

話を聞くと、そのギャップで反省をしたわけです。


実は、その前日には先日販売された「破天荒フェニックス」という本を3時間一気読みしました。

ここで書かれたことは、涙ちょちょぎれる展開ももちろんあったんですけど、破天荒に見える社長が社員こそ会社の最重要資産だと感じ、そのことを中心に実行していること。

社員もいない状態で何を言ってんだった話ですけど、この本のほんの数百分の一の規模でできることってなんだろうって考えた矢先でした。

そして次の日のミーティング。

頑張らなきゃと決意を新たにしました。




相変わらずぼくは凡人ですが、アルバイトという形ながら人を雇うことを経験し始めてはや1年。

そろそろ成長しなきゃいけないという気持ちは日に日に増しております。


これからぼくも相変わらず朝令暮改が続くと思います。

前はこう言ってたじゃないかということももちろんあるでしょう。


ただ、しっかり説明して、自分を知ってもらう努力を同時にしていこうと思っています。

できることから。

そして、話せることから。


まだまだ変なプライドがあるんだなーって感じです。

お恥ずかしい。


さらけ出し。


頑張ります。


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