髙橋智恂

日蓮宗 僧侶 高校教員。 毎月1日と16日に教箋を掲載させて頂きます。宜しくお願い致し…

髙橋智恂

日蓮宗 僧侶 高校教員。 毎月1日と16日に教箋を掲載させて頂きます。宜しくお願い致します🙇

最近の記事

物事に内在する幸せを見つける

物事に内在する   幸せを見つける                      №159                       2022.08.16 「今生で向上するぞ」とか「人格を磨くぞ」なんて決意をする必要はありません。ただひたすら〈不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句〉を言わないで、起きてくる現象を、「私」がいかに楽しく笑顔でとらえられるか、目の前にある現象がイヤなものではなくて、実は、嬉しさや楽しさ、幸せを内在しているものなんだって見抜くという訓練なんだってい

    • あたしゃ 本来 怠け者

      あたしゃ 本来 怠け者 №158                    2022.08.01 『日本人は勤勉な民族であるとよく言われますが、本当は、そうではないと思います。日本人に限らず、人間は、もともと、怠惰な動物なのです。自己管理をしないでいれば、人間の心ほど頼りないものはありません。油断をすると、すぐ怠惰な考え方に犯されるからです。「楽をしたい」「のんびりしたい」「遊びたい」「辛いことはごめんだ」といった気持ち、すなわち、やすきに流れる性格を、私たちはみんな持っている

      • どんな結果にも「ありがとう」を

        どんな結果にも 「ありがとう」を           №157              2022.07.16 「先生、おなかが痛いんです・・・」 小学校5年生の水泳大会。 「背泳ぎの選手として出てみないか」 水泳が得意なわけでも、大会への出場経験もありませんでしたが、何となく引き受けました。 大会当日の朝、先生と目が合った時、突然口から出てきたのです。 おなかはまったく痛くありません

        • なくてはならぬ人になる

          なくてはならぬ    人になる          №156          2022.07.01 「国の宝とは何物ぞ、宝とは道心なり。道心ある人を名づけて国宝と為す。故に古人言わく、径寸十枚、是れ国宝にあらず、一隅を照す、此れ則ち国宝なりと」(伝教大師最澄『山家学生式』) 魏の国王が斉の国王に自慢をしました。 「私の国には夜も照らすような大きな素晴らしい珠が十個もある。」 斉の国王は答えました。 「私の国には、そんな素晴らしい宝物はありません。私の国の宝は、一つひとつの

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          自分とつり合う人が集まる

          自分とつり合う人が集まる                         №155                        2022.06.16 「僕は、人に恵まれないなぁ」 「どうして、自分の周りには、ロクな人間がいないんだ!」 このようなことを考えたことはないだろうか。 しかし、それは間違えている。 あなたが優れた人間なら、必ず、人に恵まれる。 魅力的な人の周りには、やはり、魅力的な人たちが集まる。 もし人に恵まれないのだとしたら、それは自分が悪いのである。 運が

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          ちょっとだけ損をしてみませんか

          ちょっとだけ    損をしてみる                         №154                        2022.06.01 豊かな人生を生きるためには・・・ それは見返りを求めず、ただ与えること。 仏教では仏道修行の1つとして、「布施」という、周りの方々に「与える」という行為の実践を勧めます。金銭や物質だけではなく、無財の七施という布施もあります。 ですが、実際に行おうとすると、変に構えてしまったり、自分への思いの方が勝り、なかなか実

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          粘り強く続ける

          粘り強く続ける                   №153                    2022.05.16 「茗荷(みょうが)を食べ過ぎると物忘れがひどくなる」 「茗荷」という名の由来は、お釈迦様のお弟子であるシュリハンドク(周梨槃特)のお墓に生えてきたからとも・・・ 「周陀」の名で『法華経』にも登場するシュリハンドクは、自分の名前さえも覚えられず、名前を書いた看板を背負っていたほど愚かでした。(「茗荷」=「名(茗)を荷(にな)

          粘り強く続ける

          やってみなければ わからない

                        №152                      2022.05.01 「怪我するといけないから、あれをするな、これはだめだ」と、よく子どもたちに言い聞かせるだろう。これにはいい面もある。きちんと教えることによって、子どもは道路に飛び出したりしなくなる。しかし、子どものためを思うあまり過保護になりすぎて、子ども本来の好奇心の芽を摘んでしまう危険性もある・・・ 危険を冒さなければ、絶対に失敗しない。だが残念なことに、危険を冒さなければ成功もできな

          やってみなければ わからない

          朱に交われば赤くなる

                    №151 2022.04.16 すべての物質はお互いに見えない引力で引っ張り合っている(万有引力の法則)。これは人間関係の中にも当てはまり、人は最も身近な人に影響を受ける。つまり、付き合っている人、一緒に時間を過ごす人によって考え方や価値観、習慣まで変わってしまう(影響力の法則)。周りの友達が暗く陰気な人だらけだと、いくらあなたが明るい性格でも、性格がだんだん暗く

          朱に交われば赤くなる

          毎日の生活にある幸せに気づく

          №150                   2022.04.01 「淡々と過ぎていく普通の毎日が幸せの本質です」by 小林正観 成功しても、幸せを感じられない人がいる原因は、ここにあります。 幸せの青い鳥は、「未来」にではなく、「我が家(現在地)」にいたわけですから。 「成功しないと幸せになれない」という不幸な幻想から覚めてください。「成功しないと幸せになれない」と思っていると、成功しても幸せになれませんからね。幸せになるのに条件はいらなかった。もうあっ

          毎日の生活にある幸せに気づく

          私が変われば相手も変わる

          №149           22.03.16 あなたが存在しているのは、あ なたの中だけではありません。 あなた以外の所にも、あなたは存在しているのです。 たとえば、不機嫌な顔をしているあなたがいます。 その不機嫌なあなたの姿は、あなたの不機嫌な顔を見ている人、すべての人の中に存在するのです。 相手の心の中に存在するのが、あなたです。 家族や職場の仲間、たまたま隣り合

          私が変われば相手も変わる

          天国言葉を心に留める

          №148                     2022.03.01 《今起こったことに 「これはトクだな」って思ったらトクするし、「これはソンだ」と思うからソンするんだよ。》 一人さんはね、起こったことすべてを「トクだ」って思っているの。中卒なのも、英語ができないのも「トクだ」と思ってる。 この「思い」が大事なんです・・・ ただね、すぐかなう人とそうでない人がいる。心の中に間違った考えや悪いものがたまっている人は、時間がかかるんだよ。私が天国言葉を何回でも言

          天国言葉を心に留める

          祝 日蓮聖人 生誕800年

          №147 2022.02.16 涙もろくて愛情豊か・・・  それが私の日蓮聖人像です。 弟子や信徒へのお手紙に、その人柄が映し出されています。 反面、仏の教えに関しては断断乎たる態度で臨みました。 この世に出現され、教えを説かれたお釈迦様をないがしろにしてはならない。そのお釈迦様が真実であると説かれた法華経の教えに依らなければならない。 そうではないからこそ、天変地異に見舞われ、国は乱れ、人民は苦しむのだ、と。 「法華経を弘める者は、迫害を受ける。刀や杖で切りつけられ叩

          祝 日蓮聖人 生誕800年

          喜びを与えられる人でありたい

                                №146                    2022.02.01 悲しみに心は揺れる 普段、見落としたり聞き流してしまうような言葉であっても、ふと目にしたり耳にした一言が、私たちの一生を決定づけたり、勇気づけられたりすることも少なくありません。 それが私のためにかけられた励ましの言葉であれば、どれだけ勇気をいただけるか。 逆に、誰かの心ない一言で、傷ついたり、不安になったり、眠れなくなったり、変に攻撃的にな

          喜びを与えられる人でありたい

          失敗は成功への架け橋

          失敗は成功への架け橋                     №145                  2022.01.16 トーマス・J・ワトソンはIBMの創立者である。裕福だっただけでなく、1956年に亡くなったときには世界最高の営業マンと考えられていた。壁にぶつかって立ち往生している人には、彼の言葉が救いになるかもしれない。 「成功の方程式を教えてほしいというのか。実はとても簡単なことだ。失敗の数を倍に増やせばいいだけだ。失敗は成功の敵だと思っているか

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          自分を磨き 花開く年とする

          №144 2022.01.01 今年の干支(えと)は「壬寅(みずのえ とら)」。 陰陽五行では、「壬」は「みずのえ(水の陽)」で、根雪が解けて流れ出し、それが集まってとうとうと流れる川や海のイメージ。 「寅」は「とら(木の陽)」で、まだまだ寒いけれど春へと移り変わる初春。しかも冬が厳しいほど春の芽吹きは強く生まれる年だといわれ、時間では、もうすぐ日が昇る明け方の時間です。 また「壬」と「寅」の五行は、「水」と「木」なので「水生木」。水が草木を生長させる「吉

          自分を磨き 花開く年とする