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一眼レフを買った。

先日訪れたフィルム展でPhotodnのお仲間から期限切れフィルムの差し入れをいただいたのは日記にも書いていたが、我が家にあったフィルム機は全てダメだった。
具体的には祖父が使っていたオリンパス ペンEEDとTRIP35、全く印象にないPENTAX SPORT-1、そして唯一存在していた記憶があるOZ110 ZOOM。これら全てがシャッターに問題ありという絶望的な状況。

祖父が使っていたオリンパスはフィルムの巻き上げこそ手動だが、レンズシャッターだったようで問題箇所を特定しようにも難しい。そして元々我が家にあった2台はどちらも電池駆動のため、物理的な問題なのか電子系統の問題なのか切り分けすら俺にはできない。

そういった背景に加え、どの機種もシャッター速度が固定、物によっては絞りも固定だったのでこうなると写ルンですと変わらない。直せるか分からない修理に高額な金をかけて実質写ルンですを手に入れるくらいなら、最初から写ルンですを買った方が安いし時間の無駄もないだろう。
そういうわけで修理に出すという選択肢は早々に消していた。となると当然買うしかない。

レンズ込みで1万5千円。安い。ホットシューは使わないので外した。

買ったのはPENTAX SPF。中古は多く出ているが、銀座のレモン社で1万5千円だったので早上がりして見に行くことにした。

店員さんが対応中だったので他のフィルム機も見ていたところ、ヤシカのレンジファインダー機がより安い1万3千円だったので両方触らせてもらった。
そしてSPを選んだのだがファインダーの見やすさが別次元だったというところが大きい。重さも大して変わらなかったので、機械式では軽量化しようにも難しいのだろう。

移動中に色々調べてみたら露出計の水銀電池の代用方法を載せているブログを見つけた。現物確認した際に電池蓋に緑青がないことはチェック済みだったし、大した値段でもないのでダメ元でOリングとLR41を買って帰った。

他にも検索すると色々役立ちそうな情報が出てくる。特に参考になったのがカメラのナニワ。フィルム装填の仕方、露出計の使い方など初使用では分からないことが簡潔にまとまっている。

あと個人的にツボだったのが、リコーが取説のPDFを出してること。発売は1964年らしいので50年以上前のカメラだというのに、フィルムブームが起きたからか手に入りにくい取説を公式がフォローするのは素晴らしい対応だ。
ちなみに取説によると耐寒性能は-20℃らしい。デジタルより強い。

さて、実際にどんなものが撮れているのか。ちゃんと撮れているのかはまだ分からない。
分からないがこれはこれで楽しめそうだ。フィルム自体も現像代も安くはないが、月1本くらいのペースなら無理なく続けられるだろう。

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