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ワンスターと昔話

ローテクスニーカーが大好きです。
コンバースはその代表的なスニーカーかと思います。
VANSも勿論好きですが、コンバースも数足所持してます。

その中でもふと思い出したのがワンスター。
何故だか分からないけどこのタイミングでふと思い出した。

ワンスターには思い出があります。
今日はその思い出話を。

時は遡ること約12年。

当時高校2年生だった私には彼女がいました。
人生で初めての彼女でした。

人当たりは良く先生からの評判も良い。
努力家であまり周りとも連まず、高校生ながらに自分の意思がしっかりある子でした。

対する私は成績は悪いし態度も良くない。
先生からの評判も悪い、どのクラスにも居る落ちこぼれグループの生徒。

強いて当時のストロングポイントを挙げるとするなら、割とモテたことくらい。
どこの学校でもそうだと思うけど、落ちこぼれグループはそれなりにモテるんですよね。

んでまあ色々あって割とトントン拍子でその彼女とお付き合いすることになった様な。

その彼女が初めてクリスマスプレゼントにくれたのがワンスターでした。
しかもレザーの黒。

今では考えられないけど、当時は全くファッションに興味がなかったので、「え、なぜスニーカー?」と驚いた気がします。
そしてこのスニーカーは一目で高いと分かった。

バイトが禁止の高校だったので、収入源はお小遣いのみ。
もちろん初めてのプレゼントではあったものの、私はお金がないので、確か3000円くらいのエルモの湯たんぽをプレゼントした気がします。
彼女が冷え性だったので、暖かいものをプレゼントしようと思って。

自分的にはなかなか金額的にも頑張ったと思っていましたが、プレゼント交換の時にとても大恥をかいた記憶は今でも鮮明に覚えています。
彼女は喜んでくれていましたが。

「大切なのはお金じゃ無いよ」と当時の彼女は言ってました。
「大人になっても使えるものが良いと思って」
とこれまた大人な発言。
今思い返しても自分はほとほと子供だったな。と感じます。

その彼女とは当時こそお互い将来を見据えてお付き合いをしていましたが、若干10代。
人生そう上手くはいかず、大学進学を期にしばらくして別れることになってしまいました。
3年くらいの交際期間でした。

出会いはあんなにラブラブだったはずなのに、別れは存外あっさりしていて、「年上の彼氏が出来た」とバッサリ切られてしまいました。

当時はなかなかに落ち込んでしまい、付き合っていた時に貰ったこまごました物は思い出と共に捨てたのですが、唯一残ったのもこのワンスター。

気に入ってたんです。
どんな服装にも合うしシンプルにカッコいい。
田舎だったので周りとも被らないし。
これだけは大事にしようと思ったんです。

そして時は現在。

私をバッサリ切った彼女は当時からの夢を叶え、地元で小学校の先生をしています。
勤勉で優しそうな旦那さんと結婚し、子供を育てる立派なお母さんです。

対する私は地元で公務員をして悠々自適に暮らす。
といった当時の夢はどこへやら。

地元を離れて上京し、アパレルといった派手な世界で働き、やがて別の女性と恋をして結婚しました。

当時から考えると、お互いの世界線がどんどん離れていくように感じます。
クロス(×)の交わった後の様に。
美空ひばりじゃないですが、人生って本当に不思議なものですね。

勿論彼女に恋心などもうとっくに抱いてないです。

でもあのワンスターはもしかしたら自分の今に繋がる大事な一足だったのではないかと今ふと思うのです。

思い返しても10年以上も昔のことって、まるで夢でも見ていたんじゃないかと思うほどリアルじゃないのですが、
確かにあの時あの場所で彼女と過ごしていた事実がある。

それを証明するワンスター。

今でも実家にあるんじゃ無いだろうか。

なんだか久しぶりに履きたくなってきました。

きっともうボロボロだと思うので新しいものを。

調べると現行で販売されてました。
買おう。

https://shop.converse.co.jp/shop/g/g32346511225?gclid=EAIaIQobChMInavIpvSY7gIV1W4qCh1p4waiEAQYASABEgJsMfD_BwE

ものには必ず思い出やストーリーがあると思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

甘酸っぱい青春時代の思い出でした。

長くなったのでこの辺で。

それでは。

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