華岡青洲の妻【003】

先日、有吉佐和子さんのほかの本を読んでとても面白く、もっと読みたくなって探したところ、華岡青州。。日本で初めて麻酔手術をした人らしい?位しか知らなかったんですが、読んでみました

奥さん目線で物語は進みます。しっかり見てなかったのですが、題名が華岡青洲の妻だからそりゃそうだ。

読後、どこまで史実に基づいてるのか、どこがフィクションなのか気になって調べてみたところ、wiki情報だけど、お母さんと奥さんが実験台になったっていう記録は残ってないらしい。

でも美談と知られる話にリアリティをつけるならこういう切り口というか、観点って理解できる。ただの美談だったら面白くないしな。。でも浅田次郎ならすんごいきれいに描きそう。

全然本筋じゃないけど、どうして日本の昔の住環境ってこんななんだろう。。と思う。私も古い家で育ったのでプライベートってどこにあるのか、みたいな感じだったし、母の実家とかもそう。そもそもひとつ屋根の下で自分の子供が致しているのが、あからさまにわかるってすごいイヤじゃないか。。

それと、雲平(青洲)を医者にするために、一家で働いては仕送りにして、貧しい暮らしをしている、というのが今の自分には全く考えられない。だってこれで雲平が何にもならなくて暮らし向きも良くならなかったらいやじゃない??愚兄がいる身としては、雲平が帰ってきたらすごいろくでなしで、そこを加恵がなんとかして…みたいなのも面白そうだと思ったけど。

あと他の作品に比べて短い作りになってて、もうちょっと長く読みたかったと思う。

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