午前11時ごろにコート・ダジュールの空港についた。海岸の美しい景色を空からながめて到着していくのは、そこへの旅に祝福をされているようでいい。

無事にチェックアウトをすませて、荷物は手荷物のみ（今回は移動がおおくなるので）だったので、ロストバゲージの不安もなく空港をでていった。そこから少し離れたヴァンスという街に宿をとっているので、そこまでバスに乗って向かうことに。

グーグルマップで"現在地→ヴァンスの滞在先”で検索をすると、ルートがでてくる。ふむふむ、そこの道にあるバス停だな。と、ピンポイントにバスの番号までとてもわかりやすく、そこまでのルートを教えてくれる。

さて、とバス停までむかってみると、どうやらすこしばかり様子がおかしい。

まず、目的地の方面とは反対の車線だ。そして、そこにあるはずのバスの番号表示もない。

これは逆の道路にちがいないと、反対にあるバス停までむかうことに。

しかし、そこのバス停にもその目的地のためのバスの番号表示はない。そこにいた外国人にきいてみたけれど、「わたしも観光できていて、、、わからない」とのことだった。なるほどそれはそうだ。そういえば、フランスでグーグルマップはわりとあてにならないんだった。

以前パリの街でレコード屋巡りをしていたときに、グーグルマップで調べたところにいったみたけれど、そこはどこからどうみても、壁だった。念のため、隣の通りも探してみたけれど、そこにはまるでレコード屋なんてなかた。そもそもそのあたりにはお店なんてものがまったくなさそうだった。

ということで、バス停にあるバスの運行表で調べることに（この方法がフランスの旅で実際にいちばん確実だ）。それで、ヴァンスまでいく車両番号を調べた。やはりマップではでてこなかった違う番号で表示されている。

バスはありがたいことに１時間に何本かはでていたので、次の時間までぼんやりと待つことに。強い日差しと心地よい風を感じながら。

❍以前、フランスのバスが山奥で渋滞にかかってまったく動かなくなったとき、屈強な男たちはバスから降りて歩いていった。無事につけたのかな。