羽田空港からアテネ、サントリーニ島まで。

2020年1月1日、新年を迎えてからほんのわずかの間にあわてるようにしてパッキングをすませて、僕たちは羽田空港にむかった。

空港はがらんとしていて、搭乗までのあいだ時間がまだあったのでビールを飲んで軽く食事をとった。これからしばらくは食べることができないだろう、しっかりと味がしみこんだおでんや卵焼きなんかを食べながら、新年らしい琴の音色がずっとつづいている。

飛行機がいつものように――それはあたりまえでないと困るけれども――飛び立って、もちろんあたりまえに目的地まで僕たちを運んでいった。

ドーハの空港について、またすぐに違う飛行機に乗り、もちろんあたりまえに目的地まで飛び立っていく。

羽田空港をでてからもうどれくらいだろう、15時間ぐらいかもしれないし、20時間以上かかっているかもしれない。フライトのチケットを確認しても、そこに含まれた時差というものなんてあまりにもよくわからずに、どれくらいかかったのかなんてまるで分かるわけもない。

ということで、僕たちは到着する先々の空港でビールをのんだ。

空港でも飲んだし、飛行機の中でもひとまずビールをのんだ。

自然とでてくる飛行機の中での食事を規則正しくたべているうちに、ようやくアテネ空港につくことができた。といっても暴風雨のせいで、飛行機はひどくゆれて最初の着陸はうまくいかずに、旋回してようやくしばらく後になんとかうまく着陸することができた。機内では大きく拍手がおこった。

もうどれくらいの時間がたったのだろうか。

アテネの空港でもまた、次の飛行機を待った。

国内線のロビーにあるカフェで、サンドイッチとビールを注文して、フライトまでしばらくの時間をすごした。

アテネからサントリーニ島に向かう飛行機は、日本でみたこともないような、タフとは言えない、これも飛ぶのか、、というようなブリキのかたまりのような機体に古びたプロペラがついている。

これがまたゆれるゆれる。

ということでようやくサントリーニ島に到着することができ、迎えの車にのって滞在先に向かっていった。

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