再開発とマイクロ再開発の比較

・街区規模の再開発とここ10年で増えた建築家によるマイクロ再開発の違い は、問題のとらえている出発点の違い。
・街区規模の再開発はそのまま万博と読み替えてもよい。

■開発行為の戦略の中での建築家の位置付けの違い
・マイクロ再開発は、その地域が前提にありそこの持っている問題も解決するために建築家が参画している。
従って建築家は戦略を立てる立場にある。
・街区規模の再開発の場合建築家は事業主に雇われて受動側になっている。
従って建築家は、戦略に倣ってその力を発揮する立場にある。

■開発行為の中で使用される技術の違い
・特に大規模再開発では、先端の技術を使うという宣伝の観点からBIMは活用される。
・BIMは、現時点での建築技術の体系からすると便利ではない。
・しかしむしろBIMに合わせた建築に作り方が生まれてそれがスタンダート化するという可能性はある。
・マイクロ再開発では、技術は現時点での建築の技術体系の中で行われる。
・なぜならBIMが買えないし、買う価値もないから。
・また、再開発はすでにものをどう作るかが課題であるのに対して、マイクロ再開発の場合は、問題を解決するためにはどの手段が最も適切かがより重要だから。


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