徒然愚さ 九歩目

久しぶりに記したい思いができた。
というよりも、思いが記せる程の形を得た。

僕はまた隣人に醜い言葉を吐いた。
以前言葉は心を種としていると記したが
僕の持つ種は恐ろしく醜いし、刺々しい。
刺々しいんだ。

でも、必要のない所に棘が生まれるだろうか。
棘なんて邪魔じゃないか。動けば自分にだって刺さっちゃうし。

棘の在るところは、弱いところなんだと思う。
触れられないように、触れないように、堅く尖って、威嚇する。

僕も傷つけられたら棘を作る。
刺々しいことを責められれば、また棘を作る。
こうして作った棘が誰かをつつく。
つつかれた人は、棘を作る。
もうお互いに触れられないね。

ねぇ、「酷い奴」って言い放った「優しい君達」はこの棘を越えてやって来てくれるの?
あのね、君達を刺しちゃったそれも、君達が両親なんだ。
ごめんね、また棘を生んじゃったかも。

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