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春の霧島連山と大隅半島 霧島編 

今回、車中泊旅の行先を大隅半島に決めました。
というのも、今年3月(2024年)に下のshodaiさんの記事で大隅半島に興味を持ったわけですが、ただ天候優先で霧島連山からスタートになりました。

大隅半島にも特攻基地があったことをこの記事で知り、改めて日本人として見ておかないと、と思った次第です。

大阪南港での出航前

それと、以前に下の記事で紹介した車中泊旅(2022年11月)では天気が悪くて霧島連山に行けなかったので、「いずれまた!」と思っていたことも動機になっています。


1.高千穂峰(たかちほのみね)

当初、佐多岬から北上する計画でした。
ただ、火曜~水曜(9日~10日)が晴れてその後少し崩れるとのことで、先に霧島連山からスタートするよう急遽予定を変更しました。
(状況によって予定を変えられるのが車中泊旅のメリットです。)

先ずは、坂本龍馬とおりょうさんが新婚旅行で登ったとされ、天孫降臨の舞台で天逆鉾(あまのさかほこ)で有名な高千穂峰(標高1574m)を目指すことにしました。

高千穂峰登山道の俯瞰図
霧島神宮故宮址に掲示されてました。

志布志港から高千穂河原の駐車場へ移動し、そこで登山靴に履き替え、上の掲示板で示された登山道を進みます。
(地形図はこちらをご覧ください。右下に高千穂峰があります。)

高千穂河原の駐車場から御鉢火山を望む。
右側のちょっと高い頂は高千穂峰ではなく、御鉢火山の一部です。
御鉢火山の左側の黒っぽくなっている所が登山道で、これがきつい。
霧島神宮故宮址からしばらく石段の登山道が続く
これも結構きつい
石段が終わって、ここから先ほどの写真の黒っぽい登山道(左側)になります。
ここには腰掛け石があって、登る人も下山する人も、皆さんここで一休みです。
御鉢火山に登る登山道の途中から振り返った景色
写真の上の方の広場が車を停めた高千穂河原の駐車場
同じ地点から上方を見たところ
この時点で相当へばってます。
上と同じ地点から、霞んではいますが桜島が見えました。

この赤レンガ色の斜面は急な上に、岩と砂で出来ていて、歩きにくく体力を消耗します。

這うようにして、ようやく御鉢火山の火口の淵(下の写真の御鉢火山の左端)に到着すると、雄大な景色と共に火口付近の異様な様子が分かってきました。

急斜面を上がり切ったところから韓国岳(からくにだけ)を望む
手前の御鉢火山のレンガ色の岩石が特徴的
噴火を繰り返した御鉢火山は火山灰、溶岩が層になっている
左上の山が高千穂峰
巨大なアリ地獄の様な御鉢火山の火口
この火山は比較的新しい火山とされています。

下の動画は御鉢火山の火口の周り360度の様子です。
風の音が大きいので、音量を下げるか音を消してご覧ください。

動画の最初に、少し上がってから一旦下る高千穂峰への登山道があって、そこから右に火口、桜島、元来た登山道、韓国岳、小林市と、ひと回りしています。

御鉢火山の淵の登山道から高千穂峰の斜面と小林市が見える。
赤や黒の地層がみえますが、その色から御鉢火山の噴出物と思われます。
御鉢火山の淵を少し下がる登山道から見た御鉢火山の斜面
背の低い植物が石の表面を覆っていて、その石の並び方が独特です。
途中からやっと高千穂峰の全貌が見える。
右の方に見える小さな白い鳥居が霧島神宮本宮。
登山道は比較的整備されているが、足場は悪い

上の写真では急角度という感じはしませんが、途中から斜面を直登する感じでかなり厳しくなります。
頂上近くの「あと160m」という中途半端な数字の立て札が恨めしい。

下はその頂上の様子です。

海抜1574mを示す石碑
正面から見た逆鉾
ここまで来た!、と言う実感があります。
反対側から見た逆鉾
大きな台形に見える韓国岳と、手前のひび割れのある新燃岳
ここからは活動中の新燃岳の噴気は見えません。
霞んではいますが、桜島が見えます。
今日は残念ながら開聞岳は見えません。
手間左が新燃岳で、この辺では一番新しい火山だそうです。
火山灰などの堆積物の浸食が進んでいる。

頂上には10人程の登山者がいて、結構若い人に人気があるようです。

この高千穂峰の登山道も御鉢火山のもどちらも急斜面であり、特に下りは脚への負担が大きく大腿四頭筋がしっかり筋肉痛になりました。

駐車場に戻り、高千穂河原ビジターセンターで近くの日帰り入浴施設を教えてもらい、汗を流した後にえびの高原第一駐車場に移動して車中泊しました。


2.大浪池

下は駐車場の朝6時の様子です。
正面に見えるのは硫黄山の噴気で、右の山が韓国岳(からくにだけ)です。

硫黄山方面への道路は通行止めとなってました。

朝起きてもまだ筋肉痛が酷く、標高1,700mの韓国岳に登るのはちょっと危険と考えて、二日目(10日)は韓国岳と高千穂峰の間にある1,411mの大浪池に行くことにしました。

韓国岳と大浪池の位置関係はこのようになっています。

7時過ぎの大浪池の駐車場にはまだ3台しか停まっていません。
駐車場横のトイレに行ってから登山を開始しました。

登山口のあった掲示
この池はかなり古い時代にできたようです。
よく整備された登山道
大きくて木肌がきれいなシャラの木が印象的
石段の上にヤブツバキ

火口の淵に「大浪池園地休憩所」が建っていて、そこに掲示されていた大浪池の形成過程です。

韓国岳や高千穂峰よりも古い火山とのこと

大浪池園地休憩所から池を右回り(東コース)と左回り(西コース)に回ることができ、自分は西コースを選択しました。

下は、その途中の高台からみた大浪池で、新緑にはちょっと早い感じです。

向こう側に韓国岳(からくにだけ)が見える。

その西コースの登山道は結構起伏がきついものの、小さな花が幾つか咲いていました。それが下の写真です。

ミヤマキンバイ
ハルリンドウ
ショウジョウバカマの仲間
花の大きさは1cmも無いくらい
タチツボスミレ

この登山道でウグイスが鳴いてたので、動画で録音してみました。(この画面にはウグイスの姿はありません。)
よく鳴いています。

登山道は韓国岳の近くで一旦下降し、その後また火口付近まで登るという結構しんどい行程でした。

下の写真は、その上がった付近から大浪池園地休憩所まで戻る途中の様子です。

東コースの方が大浪池がよく見えます。
光りに加減か、こちら側の方が池の水がより青く見えます。
右下の黄色の花はマンサクと思われます。
東南の方向の新燃岳から噴気が上がっているのが確認できます。
山の左側の黒っぽい斜面は一番新しい溶岩だそうです。
右手奥の山が昨日登った高千穂峰
池の水が異常に青いので、木のバックに撮ってみました。
空の青とは違う形容しがたい青色です。
大浪池園地休憩所近くまで戻ってくると、大浪池と韓国岳を重ねて撮ることができます。

昨日の高千穂峰は上り下りがきつかった一方、この大浪池では結構歩かされたという印象です。

このあと、妙見温泉の「秀水湯」で日帰り入浴しました。
googleの口コミで4.3ポイントと高評価なのは、マニアの推しが強いためと思われます。(自分も嫌いじゃないです。)

ご興味のある方は下の記事もご覧ください。

とは言え、地元の方が銭湯代わりに来られているようで、浴室や駐車場で三人の方とお話ししました。

このあと、佐多岬の「佐多岬野営場」まで移動し、そこで車中泊しました。



ここまで読んで頂いて有難うございました。
4月21日に次の「佐多岬編」をアップしましたので、是非ご覧ください。


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