On My LOAD第11話

第十一話
彼女と寄添ったままいつしか空が明るくなってきて、太陽の日差しが目にしみる頃、寝顔の君がきょとんとした顔で朝なの・・・と眠い眼をこすりこすり我に帰ると恥ずかしそうにそーと僕との距離をとってあたし・・・何かしたと聞くので僕は何にも。ただ一緒に居ただけだよ。どうやら昨日の夜の事はあまり覚えていないのか、はたまた何時もの少しずるい性格がでてきたのか、まぁいい。そういうところ全部ひっくるめて好きになったんだと。こう思える自分に不思議な違和感を感じていた。今までの自分を評価してくれる人だけが相手に出来る感覚で仕事付き合いしてきた所が
クールで力しか信じない自分があったのに、誰かの為に一銭にもならない努力を
して喜びを感じている自分。
あきらかに自分の固定概念の物差しが逆回転したくらい衝撃的な現実だった。救われたのは、僕のほうかもしれない。

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