On My Load第8話

第8話
夕方、一通の無題のメールがパソコンに届いていた。
名無しの彼女からの恋文だった。先生、前からずっと・・・(先生とは私の事である)何時もの依存傾向の強い文体である。それは彼女が幼い頃、父親から性的虐待を受けたトラウマからくるもので、私と出会ったのは街中で娼婦として身を削っていた時にばったり現れたからである。はじめは絡んできた手を振り解こうとした時に、彼女の目の奥底の黒い瞳が、私の心に真紅のものがなしい旋律のメロディーが引き裂かれんばかりに木魂してやまない。それからというもの彼女とはスピリチュアルな物で繋がれているような不思議と癒される感覚が、僕を狂気なきメロディーメーカーとしての自分の支えであり原動力になっている。それはお互い持ち合わせてない物を等価交換として代償しているのかもしれない。

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