きょうのまなび #7

1.日常心理学 "対比効果"

日常に溢れているこの"対比効果"。

例えばの話。
紳士で知的に見える男性が、横断歩道を待つおばあさんの荷物を持ってあげ、一緒に渡っているのを見かけたとしましょう。

親切な人だとは感じますが、「紳士で知的」という人柄からは容易に想像できる状況です。

では、次の例はどうでしょうか。
髪は金髪でチャラチャラした格好のガラの悪い男が、バスで立っていた妊婦さんに席を譲っているのを見かけたとしましょう。

「まさか、この人が席を譲るなんて!!」と、びっくりしませんか?
先程の紳士な男性同様に、親切な人だとは感じますが、それ以上に素晴らしいと感じますよね。


これが対比効果によるものなのです。

紳士な人が人助けをするのは想定内。だけどガラの悪い人が席を譲るのは想定外。このギャップが大きければ大きいほど、好感度は上がります。


意外と何にでも当てはまるのがこの対比効果。


料理を作っても感想を全く言わない夫が、ある日作った料理に「美味しい」と言ったら?

=よっぽど美味しかったんだろうなぁ~( ¨̮ )

インドア派で趣味は読書とゲームの彼が、スポーツテストで学年1位だったら?

=へぇ!意外に体育会系なんだ!見直しちゃった!


ってなりますよね?
普段からよく喋る日が美味しいと言っても普通ですし、筋肉ムキムキの人がスポーツマンでも普通なんです。

見た目とのギャップがこの対比効果を生みやすいんですね!


2.日常心理学 "行為後悔"と"非行為後悔"

「あぁ、あの時こうしていればよかった…」

と、後悔したことありませんか?
しかもその後悔ってずっと頭の中に残っている気がしませんか?


やってしまった後悔はすぐに忘れますが、やらなかった後悔は頭の中に長く残る。


これを"行為後悔(やってしまった後悔)"と"非行為後悔(やらなかった後悔)"と言います。


行為後悔の場合は結論が出ています。ですので脳が反省しやすく、すぐに忘れてしまうのですね。

「一目惚れで告白してフラれた。段階を踏んでから告白すべきだった。」

このように「フラれた」という結果と、「段階をふむべきだった」という原因が分かっているので、半ば解決している状態であるため忘れやすい傾向にあります。

「好きな人がいるけど告白する勇気がなかった。その後その人に恋人ができた。なぜ告白しなかったんだろう…。」

このように「○○しておけばよかった」と、今どうすることも出来ない過去の出来事となり、もしこうしていたら、ああしていたら…という思いが湧き上がってくる。

この事実とは反する想像をしてしまうことを「反実仮想」と言います。これが後悔が長引く原因なのです。


行動した後悔、行動しなかった後悔。
どうせ後悔するなら、行動して後悔した方が得だと思いませんか?


皆さん、やろうとしていることがあるなら今すぐにやりましょう!

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