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dApp Staking の活用(ユーザー編)

dApp Staking は ブロックチェーンの活用例としても非常に特徴のある仕組みです。Astar Network ではこれを Build2Earn と称してユーザー(ステーカー)と開発者に展開しています。具体的には、dApp Staking はユーザー、開発者、そして Astar Network (ブロックチェーン)に相互に長期的な価値をもたらすものとなっています。

今回は、利用者の多い”ユーザー”(ステーカー)の視点として、私の dApp Staking に対する向き合い方、姿勢を述べます。皆さんの今後のステーキングライフの一助になれればと思います。

※dApp Staking についてはこちらのマニュアルをご参照ください。

※dApp Staking の始め方についてはこちらをご参照ください。

なお、本記事はファイナンシャルアドバイスではありませんのでご自身の判断にて行ってください。また、当方ファイナンシャル・プランニング技能士も保有してます。もし、ご相談がある際は個別に別途ご連絡ください。

はじめに

そもそも、私が web3(Crypto、暗号資産)に足を踏み入れた直接のきっかけは自己の資産形成のためで、こはありがちな事でしょう。これまで単純に資産をためる事を意識していなかったため、いわゆる”投資”に関係する事はほぼやっていませんでした。
そんな中、ブロックチェーンの NFT や DeFi、といった様々なユースケースを知り、興味をもち、様々なブロックチェーンをチェックしていきました。

そしてブロックチェーンとそのネイティブトークンを使って資産形成する事は、”ブロックチェーン”に対して知識、理解を深めることで実現可能である事に気付きました。
ここで、ブロックチェーンはいくつものテクノロジー、要素技術の集まりであり、自身がエンジニア(インフラストラクチャ、クラウドネイティブなテックリード)であったため一般の人に比べてその基礎となる部分を正確に理解し、見透し、投資対象として意思決定しやすいとも感じました。

更に、理解を深めていく中で、Astar Network に出会い dApp Staking を知りました。私は Astar Network のビジョンもさることながら dApp Staking の革命的な仕組みには感銘を受けました。

私が感じた dApp Staking の魅力

端的に私が dApp Staking に魅力を感じた点は、”ブロックチェーン”という視点をさらにブレイクダウンした「プロジェクトやサービスそのもの = dApp にベットできる」という点です。

dApp Staking ではユーザーが非常に簡単に、自分の ASTR トークンを特定のプロジェクトやサービス( dApp Staking ではこれらを "dApp" として扱います)にステークし、それに対してユーザーは一定の割合の報酬を受け取ることができます。これは、従来私たちが銀行の預金口座にお金を預けていてる間一定の割合の利息がつくのと似た体験です。

ここで、自身の資産をせっかくステークスするのであれば、自身が興味・関心を持ち、また将来的な可能性なども理解した上で投資対象として決定したいものです。

投資に「確実」なものはないわけなので、きちんと自分自身で判断したものであれば、もし失敗やマイナスになったとしてもそれは誰のせいでもなく、十分納得すると思いました。特に長年自分で培ったICTに関係する経験・知識を信じてステークしているわけなので、すべて自己責任として腹落ちさせることができます。

そして、逆にプラスにふれるということは dApp Staking の仕組み上、自身の応援(ステーク)が少なからずそのプロジェクトやサービス等の成長に貢献できているという実感もわきます。これは「株式投資」よりもより自身の応援が直接的に感じるのではないでしょうか。少なくとも個別の”テクノロジー”に対して、しかも自己判断で応援している意識があるため、私にとってはとても貢献感があります。

更に、それらステークされている dApp つまりプロジェクトやサービス等が継続的に成長すると、ユーザーは更に応援(ステークの継続や追加のステーク)をし、Astar Network 、チェーンそのもの価値も向上するという、好循環が生まれます。これが何よりも革命的だと感じています。

賢くステーク

前述のようなエコシステムの長期的な成長を望むのであれば、ユーザー側も賢く dApp Staking を活用していく必要があります。

現時点の dApp Staking ではどの dApp(プロジェクトやサービス等)を選んでステークしてもユーザー側が受ける報酬は変りません。この場合、はじめに特定の dApp にステークした後にユーザーは他の dApp や新しく dApp Staking に登録された dApp 自身の ASTR をステークする動機は起こりづらいでしょう。

ですが、考えてみていただければわかりますが自分がステークした dApp がほとんど活動をしていなかったとしたらどうでしょう。dApp はステークされている量に応じてベーシックインカムを受けています。極端に言えば、何もしていない、活動していない、ほとんど止まっている dApp に対してベーシックインカムが与えられ続けている事は dApp Staking として健全ではありません。なぜなら、

dApp は活動停止
=>エコシステムの成長ストップ
=>ブロックチェーンへの貢献力低下(あるいは0)

ということに他ならないからです。これはユーザー側にもブロックチェーンの価値低下という形で影響してきます。

よって、dApp や Astar Network の成長を「真」に望む、応援するのであれば、ユーザーは自発的に自身がステークしている dApp の活動状況ついてはモニタリング・情報収集やチェックを行い、必要に応じてステークしている ASTR をうつすことも必要となります。

ちなみに、ある dApp にステークしている ASTR を他の dApp にステークするという操作は Astar Portal 上で速やかに行う事ができます。

現在、ほとんど活動していない dApp もあるようで、このあたりの課題点も含め、時期 v3 で提案改善策などが議論されています。

https://forum.astar.network/t/dapps-staking-v3-proposal/4206

dApp の活動状況の確認

前述したように、自身がステークしている dApp の活動状況をチェックすることは重要です。

記事を投稿現在、私は自身がステークしている dApp は常にチェック、情報収集をしています。それの方法は珍しい事はなく Twitter、Telegram、Discord、Web サイト等です。

他にも自身がその dApp直接や関連エコシステムのコミュニティに関与することで、オープンになる公開情報よりも早く一次情報を得ることも場合によっては可能です。
こういった関連エコシステムやコミュニティへ関与、貢献することそのものがそのプロジェクト、サービスの成長への貢献、エンゲージメント向上、果てはそのブロックチェーンの成長につながるわけです。これはとても大事なことだと思っています。

また、基本的に dApp はオープンソースで開発されている事も多いため、開発状況をモニタリングするには、GitHub というソースコードを管理するソフトウェア開発のプラットフォームを見ていくのが一番早いです。
しかしながらエンジニアでないと少し読み解きづらい面はあるかもしれません。難しい場合は関係者、プロジェクトのファウンダー、アンバサダー、エバンジェリスト、アドボケイトほか、有識者の発信をチェックいただくというのでもよいでしょう。

dApp Staking の今後

2023 Starmap (Astar Networkのロードマップ)によると、Q3 に dApp Staking のアップデートが予定されています。

既存で dApp Staking で問題視されている点については先ほどのフォーラムで議論されはじめており、改善されたものとなることでしょう。

ただし、それでも技術が解決できることは全てではないでしょう。

ブロックチェーン上やそれを取り巻くエコシステムの成長にはエンゲージメントの向上は不可欠であるかと考えています。それには、人の意思と行動も必要な要素です。

私個人的には「投資」から「ステーク」、そして「応援」という流れでこの dApp Staking をとらえて今後もエコシステム全体の成長に微力ながら様々貢献していきたいと思います。

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