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国葬当日のTwitterの状況について深層学習で分析してみました。

国葬当日のTwitterの様子について分析しました。

【方法】
1.9月27日国葬当日、「国葬」を含むツイートを全て取得(309,209ツイート)
2.ランダムに取得した1,000ツイートについて、目視で分類。これを教師データとする。マイニングの結果、「国葬反対」、「国葬賛成」、「ニュートラル」、「国葬反対派への軽蔑」に分類できました。
3.BERT(ディープラーニング)で推論

【結果】
「国葬反対」ツイート:89,965ツイート
「国葬賛成」ツイート:35,761ツイート
「ニュートラル」:111,118ツイート
「国葬反対派への軽蔑」:72,365ツイート

「国葬賛成」と「国葬反対派への軽蔑」を合わせると、「国葬反対」を上回ります。「国葬反対派への軽蔑」が必ずしも「国葬賛成」とはいえないので何とも言えないですが、一定の規模を有する「国葬反対」勢力に対する「反対」という現象が生じていたのは間違いなさそうです。

「国葬賛成」ツイートとは例えば次のようなツイートです。
「皆様おはようございま~す。本日は安倍元首相の国葬の日です。自分の出来る事で弔意を表しましょう。献花に行かれる方、どうかこの気持ちを持って行ってください。m(_ _)mそれでは、本日もよろしくお願い致します。」
「国葬反対派への軽蔑」は例えば次のようなツイートです。
「国葬反対デモ、近くで見ていましたが、「戦争反対」「安保反対」と別の物にも反対していたので、単なる反対デモでした。また、マイクを持つ者以外の声が殆ど聞こえず、寄せ集めな印象が強かったです。それとは別に近くで働いている人間として、仕事に支障が出るくらいには煩かったので、クソでした。」
「ニュートラル」は、「国葬」というワードは入っているものの、ほぼ無関係なツイートも雑多に含まれているので無視してください。

各カテゴリーのRT数の平均は次の通りでした(ただし、RT数は正規分布にならないうえに外れ値が多いので、平均値にどの程度の代表性があるかは疑問です)。
「国葬反対」:6.3RT
「国葬賛成」:10.4RT
「ニュートラル」:4.1RT
「国葬反対派への軽蔑」:6.6RT

「国葬賛成」派の人たちが拡散を頑張っていたようです。また、「国葬反対」派と、「国葬反対」への「反対」派が、ほぼ同じ平均RT数で、張り合っている様子がうかがえます。

メディアによる直前の世論調査では、反対派が賛成派を上回り「マジョリティ」となったことを受けて、Twitterお得意の「マジョリティ叩き現象」が発生していたのかもしれません。
こちらの鳥海先生の記事と併せて読んでいただけると理解が進むかと思います。
https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumifujio/20220927-00316995

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