PGW誕生にまつわるエトセトラ ⑥まともそうな人

前回は、PGW参入第1号『伝説のオタク』との出会いについて記事にしました。
今回は、レンとの出会いから参入までの出来事をまとめてみます。


伝説のオタクの懇願

名前負けを全くしていない彼をPGW第1号プロとして決めた数日後、早々に伝説のオタク(以後、伝ちゃん)から連絡がありました。

『配信とかも始めるならパートナーが欲しいですっ。この人と組めたら最高って方がいるので、一度会ってもらえないですか?』

(…予算、1人分しか検討してないんだよなー…まぁ、話を聞いてみるか)

開始前から早々に予定外の予算外。とは言っても深刻そうだし、まぁ、お金はなんとかすればイイから、まず会ってみる。と判断&回答。

ということで、あっという間に“伝ちゃんオススメ印の人物”とやらに会うことになりました。

お、意外にもまとも

時は2018年08月初頭、場所は秋葉原。ラオックス近くの地下にあるイタリアン。
僕とSと伝ちゃんの3人はお店で待機。ここで僕の心情をぶっちゃけると…

(伝ちゃんオススメかぁ〜。またスゲーのが来るのかな🤔。お金の問題以上に心配なのは、珍獣を2匹も一度に飼育できるか…そこだよなぁ)

そんな事を考えていた時、落ち着いた雰囲気のメガネの男性が店内に入ってきた。
『あ、伝タクさん、お待たせしました』
(おや、なんか物腰も話し方も超まともそうだ…😚)

伝ちゃんが紹介役を無事に務め、お互いの挨拶タイム

(メガネの男)
『あ、初めまして。レンと申します。本名は丸山と申します』
(僕)
『こちらこそ、初めまして。グローバルセンス株式会社 工藤と申します』

以降は伝ちゃんの時と同じく、GSの会社説明&正社員プロゲーマーという発想と関連事項の話をしましたが、そもそも基本的に僕は”誘わないスタンス“なので、説明とGODSの件を含めて幾つかの質疑応答だけで話を終えました。


(僕)
『何か他にも質問があれば遠慮なく☺️』

(レン)
『いや、大体分かりましたので大丈夫です。話の内容自体は興味深いです。でも妻に相談しないといけないので一旦持ち帰らせてください。引っ越しを1カ月前にしたばかりで開梱がやっと終わったところという状況もあります。そういう事情もあって、この場で入社は決められないのです』

(僕)
『ええ、モチロンそれで構いませんよー。無理なく。ご家族との相談を大事にしてくださいっ😃』

(お、見た目通り冷静で判断力がある普通の社会人だ…いや、ちょっと待て。1ヶ月前に引っ越しをしたばかりで開梱を終えた直後って言ってたよな?なのに直ぐに千葉に引っ越しするとか、嫁に相談以前でアカン気がする。やっぱ変かも?)

冷静かつロジカルに説明をするレン。佇まいにも落ち着きがあり、伝ちゃんとは正反対。来てくれれば2人は良いコンビになりそうな予感。なにより珍獣は1匹で済みそうだというモノスゴイ安堵感から、少し気持ちが楽になって解散しました。

ま、心の奥に小さく残った違和感こそが正しかったことに気づくのは、暫く先の事になるわけですが…


奥さまと会う事に

数日後、レンからシンプルで分かりやすい連絡が入りました。

(レン)
『妻も会社の話を聞きたいのと、質問がいくつかあるとの事なので、妻とも会ってもらえますか?

(僕)
『モチロンOKですよー☺️。都合が良い日時を3つほどと、場所を指定してください』

良いコンビかつ珍獣飼育係りになり得そうなレンという男が前向きに動いていた事実にのみ頭がいって浮かれた僕は、”引っ越ししたばかりなのに引っ越しを伴う転職をしたいと妻に言う頭のオカシサ“については、気づかずにスルーしてしまったわけです。


朗らかでステキな奥さま

1週間程度あとの週末。場所は池袋。シュラスコのお店を予約しておいた僕は少しの緊張を感じながらも、ひとつ楽しみなコトがあり、そのことを考えていました。

(プロ級までゲームやり込むゲーマーが結婚できるんだ…信じられん)


ゲーマーの皆さま、ド偏見でゴメンなさい。
僕がゲーセンに通ってた頃にも彼女が出来るやつはいましたが、大抵の場合、数ヶ月以内に振られて終わってました。だって、デート中にゲーセンに来ちゃうし、来たら来たで彼女を数時間も放置して対戦と仲間との会話に夢中になってんだもん。そりゃー振られるってw。1年も続かないのに結婚なんてアリエナイ…
これが僕が見てきたゲーマーという生き物だったのです。

お店の入り口で待っていたらレン登場。

(レン)
『あ、工藤さん、お待たせしました』

(奥さま)
『初めまして。レンの妻の○○と申します☺️』
『本日はお忙しい中、ありがとうございます☺️』

(僕)
『初めまして。工藤と申します。こちらこそ、ありがとうございますっ』
『さっそくですが、お店に入りましょうっ』
(朗らかで和かで、なんて雰囲気の良い女性なんだろうか…なんか安心☺️)

軽く乾杯をしたのち、僕らはシュラスコを楽しみつつ、GSの会社説明やビジョンなどの説明をしました。奥さまからの質問は安心と安定を確認するための、とても当たり前かつ真摯な質問だった。

ひと通りの会話と質問が終わり、気がつけば僕らは談笑に入っていました。


背中を押す女房、顔がほころぶ夫

談笑しつつも、頭の中で「あとは夫婦で話し合って、後日にでも結論が来るだろう」と考えていました。そんなこんなで2時間近くが経過した頃、不意に奥さまから衝撃的な発言が飛び出しました。

(奥さま)
『会社のビジョンを聞いて安心しました。夫をよろしくお願いします😊』
『あなた、ちゃんとガンバって、安心させてねっ』

(レン)
『オレはいつだって真剣だって。大丈夫だから。キリッ』
(レン、気取った感じに答えてるけど、顔が超ニヤケてんぞ…)

この後、そもそもの課題である「引っ越し」とかについて簡単にはなしをして解散しました。


こうしてレンも10月にグローバルセンスに入社することが決まったのです。


あとがき

今回は、レンと会うキッカケからレンの奥さまとも会い、入社に至る流れと、僕の脳内を記事にまとめました。レンに関わる一連の中で感じたのは「いいオンナを捕まえるって大事だな」ということ。レンは特に無しw
レンへの想いは後日記事にする「PGW初期の3人が揃った日」の回にて。


次回予告

次回は「不可能を可能にした神」について記事にします😊

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