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日光浴(紫外線)はビタミンDの貴重な供給源。だけど皮膚ガンが心配?

これからの夏は日差しが強い一方、その太陽光で今注目のビタミンDを体でしっかり体内生成することができます。

しかし、太陽光つまり紫外線と聞くと、皮膚ガンのリスクを心配する人もいると思います。

そこで、紫外線は本当に皮膚ガンを引き起こすのかどうかを解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)

私は積極的な日光浴派

私は、日本でもっとも紫外線が強く、また1年の半分近くは夏である沖縄に住んでいます。
その私は、日光とどのように接しているか、簡単に触れさせていただきます。

我が家には愛犬(チョコ)がいますので、夏であろうが朝夕の散歩は欠かせません。
外に出ます。

さすがに顔は、日焼け止めを塗ります。
皮膚ガン対策というよりは、一般的な肌ケアのため。

それ以外の腕や脚はできる限り露出して、太陽光を浴びビタミンDを生成するよう意識しています。

日光浴がビタミンDを生成することは、下の記事をお読みになってください。

私が腕や脚を意識して露出しているのは、皮膚ガンのリスクはほぼないと考えているからです。
それが結論になりますが、根拠を2つ説明します。

黄色人種は皮膚ガンになりにくい

1つ目は、人種別に見たケースです。
確率的に皮膚ガンになりやすいのは白色人種で、黄色人種である日本人は皮膚ガンになりにくいことです。

これは、メラニン色素の量が関係しています。
メラニン色素は、日光の紫外線を遮断することによって、皮膚細胞が障害を受けてガン化するのを防ぐ、という大切な役割を果たしています。

メラニン色素が一番多いのが黒色人種、次いで黄色人種、少ないのが白色人種です。
白色人種の中でも皮膚ガンの発症率が高い国は、オーストラリアとニュージーランドです。

このグラフは、10万人当たり年間の皮膚ガン罹患者数を表したものです。
見れば分かるように、2つの国は突出しています。

ちなみに日本はというと、下から3番目、10万人当たり年間3〜5人です。
割合で言うと、0,003〜0,005%です。

気にする必要はないと、私は思います。

高緯度から低緯度への移住は要注意

オーストラリアとニュージーランドの罹患者数の話に戻ります。
白色人種が多い国はヨーロッパやカナダなど数多くありますが、この2つの国が突出している原因はハッキリしていません。

これは私の地理的なアプローチの推測です。

オーストラリア人やニュージーランド人は、原住民を除けば、その多くはイギリスのスコットランドやアイルランドから移住してきた人です。

スコットランドの代表都市、エディンバラやグラスゴーの緯度見てみると、概ね北緯56度です。
北緯56度を極東地域で見ると、樺太の最北端よりもずっと上、北に位置します。

こういう所に長年住んでいた人種が、オーストラリアに移住しました。
例えば、ゴールドコーストに近いブリスベンは、南緯27度付近です。

北半球と南半球の比較では分かりずらいので、南緯27度を北緯27度に置き換えてみます。
日本で北緯27度線が通る場所は、沖縄本島最北端と与論島の間の県境です。

理屈で言うと、こうです。

樺太より北の寒帯地域に長年暮らした人種が、沖縄に近い亜熱帯地域に移住したのと同じことです。
けれども、体はすぐには順応しません。

亜熱帯地域で強い紫外線に当たれば、皮膚が異常反応を起こして皮膚ガンになっても不自然ではないということです。

オーストラリアやニュージーランドに皮膚ガンが突出して多いのは、これが大きな原因ではないかと、私は推測しています。

太陽光の当たらない部位が皮膚ガンになる

日光浴の皮膚ガンリスクはないと考える2つ目の根拠です。

皮膚ガンになった部位を統計的に見ても、直接太陽光が当たるはずのない場所が多いからです。

上の図は、皮膚ガンの一種であるメラノーマができる部位を表したものです。

顔の中でも、口腔内、鼻腔内は日光には当たりません。
それ以外にも外陰部、肛門、、手のひら、足の裏、体幹など紫外線とは全く関係ない部位が皮膚ガンになりやすい傾向があります。

四国がんセンターのHPにも
「悪性黒色腫は、足の裏や手のひら、爪、顔、胸、腹、背中など様々な部位にできます。また、眼球、鼻や口の中、肛門部などの粘膜にできることもあります。」
と記述されています。

これらの部位が皮膚ガンになりやすい原因も明らかになっていません。
場所から推測するに、汚れや圧迫といった要因が関係しているのではないかという気がします。

忘れてはいけないビタミンDの役割

このような理由から、紫外線と皮膚ガンの因果関係はほぼない考えます。
もちろん、100%ないとまでは言いません。

が、かりに微々たるリスクがあったとしても、ビタミンDには抗がん作用があることを忘れてはいけません。

ここ3年間はウイルスに振り回されていたので、免疫力増強(抗ウイルス効果)ばかりが強調されました。

しかし、ビタミンDには抗がん作用もあることを忘れてはいけません。

まとめ

皮膚ガンのリスクはほぼ全くない、と私が考える根拠は2つです。

1つ目は、確率的に皮膚ガンになりやすいのは白色人種で、黄色人種である日本人は皮膚ガンになりにくいことです。
これはメラニン色素の量が関係しています。 

2つ目は、皮膚ガンになった部位を統計的に見ても、直接太陽光が当たるはずのない場所が多いからです。

このことから、腕や脚を中心に、適度な日光浴をしてビタミンDを補給することを私はお薦めします。

もっとも、この猛暑です。
水分補給など、熱中症対策は忘れずに、無理なく行ってください。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。



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