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人工着色料はかなりヤバいぞ

食品を鮮やかに色付けする食品添加物が、人工着色料のタール色素です。

タール色素にはどのような種類があり、どんな食品に使われているのか。

そして、タール色素について心配される健康への悪影響、とくに発がん性とADHD (注意欠陥多動性障害)のリスクに関して解説します。 
(記事の文末に動画を貼っています)

タール色素には発がん性の疑いが

絵の具で塗ったように、真っ赤な紅生姜や福神漬。
不気味なほど黄色いタクワン。

自然の食品とは思えない鮮やかな色は、タール色素と呼ばれる人工着色料で色付けされたものです。

タール色素は、元々コールタールを原料として作られていたために、この名前がつけられました。
コールタールとは、石炭を加熱した時に出てくる黒いドロドロとした液体のことです。

ただ、コールタールには発がん性があることが分かったため、現在は石油(重油)から作っています。
石炭が石油に変わっただけです。  

重油を蒸留してできるナフサという ガソリンに近い物質を原料としてベンゼンを作り、そこからタール色素を合成します。

ベンゼンと言えば、紛れもなく発がん性物質です。 
国際ガン研究機関(IARC)では、ベンゼンをアスベスト、カドミウム、六価クロム、プルトニウムと同じ発がん性物質のグループ1に分類しています。

タール色素の種類と含まれる食品

現在、使用が認められているタール色素は、

赤色2号、赤色3号、赤色40号、
赤色102号、赤色104号、
赤色105号、赤色106号、
青色1号、青色2号、緑色3号、
黄色4号、黄色5号、

以上の12種類ですが、覚える必要はありません。
私も覚えていません。

「◯色◯号」と書いてある食品を避ければいいだけです。

タール色素が使われている可能性がある食品は、
先ほどの紅生姜、福神漬、タクワン以外にも、
明太子、いくら、数の子、かまぼこ、梅干などがあります。

それ以外では、菓子類です。
カラフルなガム、キャンディー、

チョコレート、焼き菓子、
アイスクリーム、かき氷シロップ、
ゼリー、色付きの和菓子

これらの菓子類は、ほぼ間違いなくタール色素が使われているはずです

なお、タール色素は食品だけではなく、口紅などの化粧品にも使われている商品がありますので、こちらも注意が必要です。

タール色素にはADHDのリスクも

タール色素の危険性は、発がん性以外にもADHD (注意欠陥多動性障害)があります。

ADHDとは「注意欠如・多動症」とも呼ばれ、 子どもの発達過程で明らかになる行動や認知の発達障害の一つです。

不注意(集中力がない)、
多動性(じっとしていられない)、
衝動性(思いつくと行動してしまう)
といった症状が見られます。

ADHDはタール色素単独ではなく、タール色素に安息香酸ナトリウムという添加物を合わせて摂取した場合に、発症の可能性が指摘されています。  

安息香酸ナトリウムは、食品の腐敗を防ぎ、カビや細菌が増殖するのを防ぐための保存料です。
水に溶けやすいことから、清涼飲料水健康ドリンク、シロップ、一部の醤油などに使われています。

実際にイギリスの研究では、人工着色料が安息香酸ナトリウムとともに、3歳、8歳、9歳のどのグループでも多動性を増加させたという結果が出ています。

安息香酸ナトリウムもかなりヤバい

では、安息香酸ナトリウムは大人にとっては問題ないのかと言うと、そうではありません。

安息香酸ナトリウムとビタミンC(アスコルビン酸)がある条件下で反応するとベンゼンが生成されることが分かっています。

これについては、厚生労働省のHPにも掲載されています。
関心がある方は、ご覧になってください。

近年、メーカーも少しは危険性を回避しようとしているようです。
同一商品に[タール色素と安息香酸ナトリウム]、または[安息香酸ナトリウムとビタミンC]が入っているケースは、ほとんど見かけません。

それでも、食事は一つの食品ではありませんので、他の食品と合わせて、今の組み合わせが成立することは普通にあります。

清涼飲料水や健康ドリンクなどは飲まないに限りますけど、どうしても飲みたい場合には、原材料表示を確認して購入してください。 

タール色素を体に入れないための対策

当たり前ですが、タール色素を使った食品を買わないことです。

とくに、お子さんには与えないことが大切です。
子どもは食べ物を選べません。

タール色素以外のものとして、カロテノイド色素(野菜色素)、クチナシ色素、ベニバナ色素を使った商品が増えています。
タール色素よりは、そちらを選んでください。 

なお、カラメル色素については、やめといた方が無難です。

カラメル色素にはⅠ〜Ⅳの4種類があり、ⅠとⅡは問題がないようです。
しかし、ⅢとⅣは発がん性が指摘されています。

けれども、原材料表示では「カラメル色素」としか書いていないので、
消費者には有害なのか無害なのか分かりません。 

もう一つ、大切なこと。

自然の食品らしくない、鮮やかな原色で塗られたような食品を見て、「不自然だ」「不気味だ」という感覚を持つことです。
「美味しそう」「食欲をそそる」のではありません。

食料品店で売っている加工食品は、原材料表示を見れば確かめられます。
けれども、外食やテイクアウトの食品、例えば定食に添えられている漬物は、自分で判断しなければいけないからです。

自身の感覚こそが頼りです
ややもすると「くすんだ」ような色こそ、自然な食品だと思ってください。 

人工着色料ともう一つ【人工甘味料】に関する記事を公開しています。 
こちらも、ぜひお読みください。

まとめ

タール色素は、元々コールタールと呼ばれる石炭を原料としていましたが、現在は石油(重油)から作っています。
製造過程でベンゼンが生成されるので、発がん性が強く疑われます。

タール色素は、「◯色◯号」と表記される12種類です。

タール色素が使われている可能性がある食品は、

紅生姜、福神漬、タクワン、
明太子、いくら、数の子、
かまぼこ、梅干の他に、
[菓子類]ガム、
キャンディー、チョコレート、
焼菓子、アイスクリーム、
かき氷シロップ、ゼリー

等があります。 

タール色素に加えて安息香酸ナトリウムを摂取した場合、ADHD (注意欠陥多動性障害)発症の可能性が指摘されています。

対策は、
①タール色素を使った食品を食べないこと。
②カロテノイド色素(野菜色素)、クチナシ色素、ベニバナ色素を使った商品を選んでください。
③鮮やかな原色で塗られたような食品を見て、「不自然だ」という自然な感覚を持つことも大切です。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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