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健全な権限委譲はレバレッジを意識しろ

この記事は何か

あるチームのチームリーダーとして立ち振る舞う上で、重要なスキルとも言える「権限委譲」について筆者の最近の学びも踏まえて色々書き起こしたものです。

リーダーとしてどうして権限委譲をしていかなくてはいけないのか、またどういう権限委譲が健全と言えるのかについて私なりの考えを述べていきます。

権限委譲について

権限委譲において重要になる委譲度について参考になる画像がありました。

参照:https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/13234/

意思決定範囲を明確にすること、意思決定権をメンバーレイヤーに適切に渡すことがリーダーとして大切になります。

なぜ権限委譲をするべきなのか?

リーダーの重要な役割の1つはチームとしての成果を最大化させることです。

リーダーは基本、メンバーレイヤーが行えるタスクを自身でも遂行することができます。そのため、リーダーはタスクが発生すると"自身で解決した方が早い"と判断し、そのタスクを遂行してしまいます。
これは決して悪いというわけではないのですが、組織として、チームとして大きくなってくるにあたり、重要な意思決定を含むタスクが多く発生するようになります。その時にも発生したタスクをすべて数分、数時間、数日という単位で見て「早く」解決しようとリーダーは動いてしまいます。

その結果、メンバーレイヤーでもできるタスクでさえ自分自身で抱えてしまい、上のレイヤーが主に担当する重要な仕事を受け入れる余裕がなくなってしまう&メンバーレイヤーに落ちてくるタスクに変化がないという、リーダーにとっても、メンバーにとっても最悪な状態に陥ってしまいます。

短期的にはリーダーが目の前の「早さ」を優先することがチームとしての成果を最大化させる手段である可能性はありますが、中長期的に見て人が育っていない以上はいずれくる天井を超える可能性は低いと言えます。

そういった最悪な状態を避けるために、リーダーは自分ではなくても遂行できるものから中心にメンバーレイヤーに対してタスクを権限委譲レベル(意思決定範囲)と共に渡していく必要があります。

健全な権限委譲はレバレッジを意識しろ

先ほども述べた通り、権限委譲はチームとしての成果を最大化させるためのものです。最大化させるというのは短期的な場合もありますが、基本は中長期的で考えます。

その中長期的に考える際に重要なのが「レバレッジをかける」ということで、簡単に言えば一定の損失を当初は許容して、その後の大きなリターンを狙うということです。

実際、権限委譲をしてはいるがレバレッジがかかっていないというケースは意外にも存在しています。
例えば、リーダーがメンバーにタスクを渡してはいるが、ストレッチしたタスクであるが故に権限委譲レベルが低く、リーダーのチェックが多くなってしまっている状況などはそうです。

ストレッチした目標を渡すことは問題がないが、意思決定レベルを低くしてまで渡してしまうと、メンバーも意思決定をしているわけではないので成長しない&やらされている感が出るので責任感が減る、リーダーも想像以上に進捗確認やフィードバックに時間を取られてしまうので短期的に見ても、中長期的に見てもレバレッジがかかっていない状態になります。

意思決定レベルが低いものを渡すことで経験を積ませるということもありますが、レバレッジがかかっていないと意味がありません。
「その権限委譲にはレバレッジがかかっているのか?」を確認する癖をつけると、より健全な権限委譲ができるようになるでしょう。

おしまいに

最後まで読んでくださりありがとうございました!
皆さんの中で「権限委譲」について考えるきっかけになることができていたら幸いです。

また次の記事でお会いしましょう!


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