飯岡_2014-15

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」ロケ地の世界 ― その20年後 #6

『観ずに死ねるか!傑作青春シネマ邦画編』での『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と『四月物語』の上映、立ち見も出るほどの盛況でした。

『打ち上げ花火~』は時間の隔たりを感じさせる劣化との戦いも垣間見えましたが、無事に最後まで上映されて、じんわりくるものとホッとした気持ちがありました。

そんなこんなで、このロケ地探訪のnoteは目黒シネマでの公開に間に合うのか!?(苦笑)


今回紹介するのは、祐介を置いて典道の家から逃亡した典道となずなが駆けてきた、新畑バス停。

これは実際に存在するバス停でした。

しかし、路線の運行が当時の千葉交通バスから、飯岡町(旭市)のコミュニティバスに代わり、その後、数年前には路線ごと廃止されてしまいました。

この石垣が印象的ですが、これは「飯岡石」と呼ばれるこの辺り独特の楕円形で平たい石で、屏風ヶ浦(灯台の立つところ)から崩落した岩石が砕け削られて浜に打ち上げられたものであるといわれています。

ただ、近辺でもこのバス停があったところの民家の石垣が、最もその少し不思議な石を積み上げた感じがわかるところだと思います。

映画の中では奥から飯岡駅へのバスがやってきますが、実際に飯岡駅行のバスが走っていた頃は、手前から奥へと向かって行きました。

少し昔の写真と比較してみますと…。2006年ごろ(コミュニティバス)

2000年ごろ(千葉交通バス)

上の写真を撮った後に、リアルに「あっ!バス!」となったこともありました。手前から向こうへ飯岡駅行きのバスが走っていきました。

今回の訪問でバス停がなくなってしまったことを確認して、もうこの道にバスは走って来ず、また一つ印象的なロケ地がなくなってしまったんだなぁという時間の流れを感じずにいられませんでした。

旧・新畑バス停

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