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私的2015年上半期映画ベスト5

梅雨も明けてしまいましたが、今年の上半期映画ベスト5を挙げたいと思います。昨年はリバイバル上映を立て続けに見ていたりと、本数は稼いだものの新たに見た作品はちょっと少なかったのですが、今年は新しい作品で占めることができました。

ということで、上半期の5本。

1)海街diary
2)百円の恋
3)娚の一生
4)花とアリス殺人事件
5)愛の小さな歴史

上位の3作について。

『海街diary』
是枝監督作品は基本的に好きだし、放っておいても人は入りそうなのに、こうも番宣やらCMやらバンバンやられるとなぁ…と、公開前からちょっと飽き気味になってしまうところもあったけれど、緊張感はほとんどなく穏やかであたたかい作品でした。
いろんな番宣では天然キャラ炸裂していた綾瀬はるかが、映画ではしっかり者の長女というギャップもある意味見ものだと思うし、瑞々しい女性陣はそれだけで眼福かもしれません。

『百円の恋』
これは元日に「映画の日だしなぁ~」と軽い気持ちで見に行ったのですが、元日なのに場内は大勢の観客で占められていて驚いたのと、映画自体が久しぶりに圧倒される作品でした。
とにかく安藤サクラがボクサーを目指すのをリアルに撮っていたのか?というくらいの本気なストーリーにドキュメンタリー性も感じたし、その姿に見ているこちらも力が入るようで、見終わった後も軽い放心状態に陥りました。

『娚の一生』
これも穏やかに見ていられたという意味で印象的な作品。脚舐めシーンが誇張されているようなきらいはあったけれども、それは映画のほんの一部であって、全体的には変な展開もなくゆったりとした感じでした。
豊川悦司のぶっきらぼうで不器用な男性像は結構ハマっているなと感じたし、榮倉奈々のまっすぐな感じも、なんだか『檸檬のころ』くらいに好印象でした。

どちらかというと結構大々的にやっている作品を挙げている感じでしたが、単館上映でいうと『愛の小さな歴史』も圧倒される作品でした。

導入部は「?」で始まって、終始緊張感に包まれている感じでしたが、終盤は内心「そうなるのはわかっているよ」と思いながらも、珍しく涙腺が弛みそうな(当時の精神状態もあるかもしれないけど)状態になりました。
東京国際映画祭に出展されていた作品で、日程の都合で見ることができず気になっていたのだけど、思っていた以上に胸を打つ作品で、クラウドファンディングも行われていたけど、こういう作品がもっと大々的に出ればいいのにと思わされました。

上半期に比べて今のところチェックしている作品がそう多くないので、夏以降は少しペースが落ちそうなですが、目標としている年間20本鑑賞はクリアできそうな感じです。

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