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落語

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記事一覧

第6回桂米二一門会@2024/5/14 内幸町ホール

二豆さんの修羅場読みの見事さ、二葉さんの涼やかな風を感じる心地良さ、二乗さんの物凄い求心力、そして米二師匠が一番馬鹿馬鹿しい噺でさらっていくカッコ良さ。無礼講トークでは一門の空気感が伝わりほっこり。

落語一之輔春秋三夜2024春(第三夜)@2024/4/21 よみうり大手町ホール

当日朝ラジオ出演に遅刻の顛末マクラから、人間国宝を弄りつつ「蜘蛛駕籠」、ネタおろしの「花筏」。そして説教くさい噺だけどその先に何かあるという「百年目」、大旦那が来年の花見を夢想する場面が滲みるなぁ。

MeWe RHYTHM寄席 vol.13@2024/3/30 渋谷 MeWe

立川志らべは「看板のピン」「鼠穴」の二席。鼠穴は苦手な噺だけど、迫力もあって過去一で良かった。ゲスト小野瀬雅生のギター漫談は「クリムゾンキングの宮殿」のあいざき進也ver.や同店名物 夜のナポリタンを歌詞に折り込んだ曲、「イカ釣り船」の超絶演奏を至近で!

第十六回五街道雲助一門会@2024/3/14 横浜にぎわい座

この会の登場順は自由と言って溜飲を下げる雲助、泥棒が可愛すぎる白酒、圓朝作の珍しい噺の龍玉、そして公演日に合わせた噺の馬石。これほどバラエティに富んでクオリティの高い一門会はなかなか無いかと。お開きの後にカステラ水で一献。 五街道雲助一門会 第十五回(2023年7月10日)「子ほめ」ぼんぼり「犬の災難」白酒「大山詣り」雲助「辰巳の辻占」馬石「牡丹燈籠 栗橋宿」龍玉 第十四回(2022年12月14日)「寄合酒」市松「粗忽の釘」馬石「姫かたり」雲助「ぞろぞろ」龍玉「四段目」白酒

第十二回 一朝・一之輔親子会@2024/2/15 横浜 にぎわい座

夜回りで聴かせる美声がたまらない一朝の「二番煎じ」。そして凄かったのが一之輔の「たちきり」、恩田えりの三味線も相まって、落語を聞いてこんなに切ない気持ちになったのは初めてかも。 一朝・一之輔親子会 第十一回(2023/6/8) 「金明竹」いっ休「蛙茶番」一朝「肝つぶし」一之輔「もぐら泥」一之輔「船徳」一朝 第十回(2022/10/12)「狸の札」貫いち「ふぐ鍋」一之輔「火焔太鼓」一朝「湯屋番」一朝「鰍沢」一之輔 20周年記念公演(2022/5/11)「出来心」いっ休「たがや

MeWe RHYTHM寄席 vol.12@2024/2/10 渋谷 MeWe

立川志らべはケニーGの凄さを語るマクラ(なぜ?)から落語「権助魚」「井戸の茶碗」の二席と、渡辺祐との伝わりづらい落語用語トーク。ポカスカジャンによる放送出来ないようなライヴ、DJ(選曲最高!)、など。銀河系一うまいウーロンハイを呑みながら至福のひととき。

第6回 神楽坂「らくだ」の会 桂二葉の回@2024/2/7 神楽坂 善国寺毘沙門天書院

ネタ下ろしから一年を経て、高座にかけた回数も少ないという二葉ちゃんの「らくだ」を聴くのは初めて。屑屋が酒に呑まれていく辺りからメートルが上がり、心地良いグルーヴ感が持続したまま火屋まで通し。いつもは綺麗な言葉遣いが印象的な二葉ちゃんの、乱暴な河内言葉も新鮮だった。 一、「出来心」こと馬 一、「牛ほめ」二葉 〜仲入り〜 一、「らくだ」二葉

鈴本余一会 後援会主催落語会「第22回 一之輔たっぷり」@2024/1/31 鈴本演芸場

使っていたのは桂二葉手拭いかな?(嬉) 二席ともに激しい動きを伴う噺で、特に「不動坊」はかつてないほどの高揚感があり、馬鹿同士で結束する場面で思わずガッツポーズ!対談ゲストの馬風師匠、ここには書けないような話ばかりで楽しかった。 一、「権助提灯」貫いち 一、「愛宕山」一之輔 一、対談 / 馬風×一之輔 ~仲入り~ 一、「代脈」いっ休 一、「不動坊」一之輔

桂二葉チャレンジ!! SECOND SERIES 1@2024/1/26 有楽町朝日ホール

大師匠(米朝)を手本にしつつも疑って、もっと自由に落語をやりたい、と意気込みを語る。シーズン2は毎回ネタ下ろしで今回は「天神山」、安兵衛の優しさにほっこり。ゲストの兼好はおめでたい一席とネタ下ろしへのアドバイスも素晴らしかった。

柳家喬太郎 独演会@2023/12/19 横浜にぎわい座

清廉な人しか登場しない「井戸の茶碗」は、パリピな政治家が報道される昨今に聞くと晴れ晴れした気持ちに。嫁がせる前に娘の想いを確かめる場面も大切。「ハワイの雪」は美しい情景が目に浮かび、しばし余韻に浸る。ゲスト紙切り、二楽・八楽は揃って揺れるのが可笑しかった。

第3回柳家喬太郎・柳亭左龍兄弟会@2023/12/18 かめありリリオホール

前座を含め、師匠さん喬を感じさせる本寸法の古典をたっぷり。唯一の新作は北海道の独演会にてネタ下ろしした噺で、焼きそば弁当やちくわパンなどのローカルネタが楽しく、喬太郎らしさ溢れるほっこりいい噺。あっという間に年の瀬だね。

第12回 江戸前☆芝浜落語会 立川談笑独演会@2023/12/9 正伝寺本堂

初代談笑のお墓があるお寺で年末恒例の落語会。「とか」の多様さが楽しい「饅頭とか怖い」。「富久」は物語を知っているはずなのに談笑版は展開が読めずにハラハラして、久蔵の根っからの芸人気質にグッときた。たっぷり笑って良い年を迎えられそう。

桂二葉 独演会@2023/12/2 神奈川県民ホール 小ホール

8月のにぎわい座に続いて横浜では2回目となる独演会は、阿保と酔っ払いと子供が活躍する三席。猫の目のように変わる表情と擬音の使い方が実に魅力的で、噺に躍動感を与えてくれる。お酒を呑む所作にそそられて、お開きの後にパパリコシャンしてしまった。

第四十三回 白酒ばなし@2023/11/14 横浜にぎわい座

今回はゲスト無しのため、弟子の上りは白酒師匠が太鼓を担う。父親の返答が可笑しい「桃太郎」、女房への想いを吐露する場面が染み入る「替わり目」、季節感が無くなり秋の噺が出来なかったと言って年の暮れの噺「富久」。酔態で大笑いして、帰宅後に一献。 白酒ばなし~桃月庵白酒独演会~ 第44回(2024/4/12)「牛ほめ」ぼんぼり「風呂敷」あお馬/「付き馬」「笠碁」白酒 第43回(2023/11/14)「元犬」ぼんぼり/「桃太郎」「替り目」「富久」白酒 第42回(2023/6/14)「