オタクが突然倒れて卵巣摘出した話




初めまして。猿顔の一般市民と申します。
普段は販売業で働く、コスプレしたりソシャゲに課金したりする20代の普通のオタクです。

そんな私ですが、先日「突然卵巣が痛み」「即日入院で一部卵巣を摘出」するというなかなかファンキーな出来事があったので、書き留めておこうと思いnoteに投稿した次第です。
(尚、後日無事良性腫瘍とわかりましたので安心してお読みください。)
普段文字を書くことも少なく、また長くて読みにくいやもしれませんが見ていただけると幸いです。

・痛みは突然やってくる

普段出勤が遅いので、朝7時位に起きてから大体ゴロゴロしているのですが、そいつはいきなりやってきました。
尿意を感じてお手洗いに行ったのですが、中々小水が出ず、「んん〜〜?」と思ってからものの数分。下腹部に異常な痛みを感じました。

生理痛が重い人もいるかと思いますが
(実際私も比較的重いタイプなのでよく生理中は死んでいます)
そんなの比べ物にならない激痛。刺すような痛さというより内臓をグシャッと握られてんのかっていう感じの痛みがずっと続きます。
あまりの痛さに脂汗が止まらず呼吸が荒れます。体だけでなく心も「何?え、何???」と完全にパニクってますが人間心と体がパニクると思考が冷静になります。

この段階では「痛みが尋常じゃないので内臓になんらかの異常がある可能性がある」ことと「左側が特に痛いので、盲腸ではなく最悪腸捻転等の可能性」であることを考えてました。
しかし、この時点ではワンチャン救急車呼んで処置してもらえればギリ仕事行けるか…?と考えてました(社畜の思想)

「今日は仕事どころじゃないかもなこれ…。」と思った私が痛みに耐えること10分。偶然にも夜勤明けで帰ってきたばかりの父に救急車を呼ぶようにお願いしました。

寝巻きがあまりにアニメオタクのそれすぎるTシャツだったので、全く動けない私は救急車が到着するまで(これ社会人の女としては完全に死んだな)と考えてました。

・緊急搬送、そして原因判明

さて、比較的自宅から近い総合病院に緊急搬送された私は、すぐさま点滴で鎮痛剤を投与され、救急の先生に問診と触診をされました。
(なおオタクTシャツな寝巻きはすぐさま入院者用のパジャマに取り替えられました。)

エコーなど取りつつも激痛すぎて全部に「痛い」しか答えられません。クソかよ。

そしてなにより尿検査が苦痛でした。立てないのはもちろん、小水が出るまで時間がかかるし出たら出たでギューーーーーと下腹部を強く押される感覚で死にます。検尿カップに尿をたどたどしく入れてからしばらく便座で惚けて、やっと看護師さんを呼べました。

私が倒れた日は金曜、そして朝9時頃に救急車で搬送されたのですが、今年の夏は稀に見る猛暑で熱中症患者も多く、割と長い間何度か気を失いながら痛みに耐えるだけの時間がありあんまりにも記憶がありません。

昼を回る頃にやっとHIKAKINさんと声優の小野友樹さんを足して2で割ったようなでか目のオシャレメガネの救急の先生に「CT撮ってみないと詳しくわからないから」と促され、2回ほどCTスキャンでの検査をしました。
何故2回撮ったかといえば、1度目の撮影で「卵巣が捻転している可能性がある」ということがわかっただけで確実とは言えなかった為、造影剤を使用しより鮮明に検査しないとわからないと言われた為です。造影剤、初めて投与されましたがめちゃくちゃ体が熱くなる。

私はこのタイミングで「あ、思ってた遥か斜め上にやべーやつだ」と気付き、付き添ってくれた父にスマホを借りてその場で職場に連絡をしました。
(とても遅い判断ですが、CTを撮るまでは割と楽観視していました。)
朝責任者の女性の上司(妊婦さんで超優しい。大好き)が電話に出てくれてすぐに状況を把握して休んでいいよと言ってくれたので、泣きそうになりました。


そして2回目のCTで卵巣が捻転していることが判明し、緊急搬送されたこの病院には産婦人科が無いとのことで急遽転院手続きをして、丁度転院先の病院近くの救急隊員さん達がいたこともあり午後3時半頃私は救急車で別の付属病院へと搬送されました。

・緊急入院、緊急手術

産婦人科のある医学部付属の総合病院に搬送された私はすぐに産婦人科の先生のもとに通されました。
そして腹部の触診とX線による検査を受けました。
その後、子宮の触診と尿道へのカテーテル挿入が施される訳ですが痛すぎてずっと泣いてました。

カテーテル挿入痛すぎ。泣きながら痛みで喚きます。そんな中担当の先生が「尿すごい出るね。」と漏らしました。ずっと点滴してるのに激痛でトイレ行けないんだから仕方ないんじゃ…。。

全ての検査が終わった後、先生が一言。


「左の卵巣が破裂しているので、手術で左卵巣を摘出する必要があります。腫瘍である可能性が高く緊急性が高いのですぐに準備をします。」


は?????卵巣が破裂…??
てか手術…???えっ…????

余りの事態の重さにフリーズし、卵巣摘出と聞いて驚きすぎて思わず涙を流しました。
(この時点では破裂と聞いていたのですが、後に左卵巣は一部摘出したと報告されました。)

超健康とは言えずともこの20何年一度も骨折したこともなく、バーサク気味に(仕事とオタク活動でひと月の間丸1日オフなし生活とか日帰り遠征とかよくやる)オタク生活をエンジョイしていたので、まさかこんなにアッサリ手術して内臓1個摘出しますと言われるとは思いませんでした。

痛くて首しか動かせず、脳も心もどっかいってしまってたので付き添いの父が全ての署名に記載して5時には緊急手術が行われることになりました。

手術は腹腔鏡手術で、ヘソから腹腔鏡(内視鏡)を挿入し、患部を見ながらその上の皮膚に穴を開けて卵巣を摘出する手術でした。
手術前、看護師さんに「体内に金属等ありませんか?」と聞かれた際、「昔へそピ開けてた時知らないうちに上のボール無くしたことがあります」と答えたことは覚えています。

ぼけっとしている間に処置室に運び込まれ、看護師さんたちに左足にマジックで名前を書かれ圧着タイツを装着されすぐさま手術室に運ばれました。

手術台の上に運ばれて呼吸器をつけられ、「ちょっと痛いですよ」と言われてから点滴で麻酔を注入され5秒くらいで意識がなくなり、気付いたら夜9時を回っていました。


かくして術後の痛みと引き換えに、私の左卵巣はちょっと無くなってしまいました。
ついでに翌日に行く予定だった某人気ソシャゲのリアルイベントのチケットも水泡に帰しました。(この件でワンワン泣いた)


・はじめての入院生活

意識が戻るとしばらくして看護師さんがやってきて呼吸器を外してくれました。
ヘソと左下腹部に穴を開け、なぜか右側にドレーン(術後の血を抜くための管)が付いていたのでお腹全体が痛みます。痛みすぎて術後の夜は一度ナースコールして鎮痛剤入れてもらいました。(看護師さんごめんなさい)

翌日、病室での診察の後すぐドレーンとカテーテルを抜きました。ドレーンがとにかく痛かったので、こんなに早く抜けるのか!と嬉しかったのですが取る時なかなかに痛かったです。
カテーテルはジワジワと歩いてお手洗いに行き、カテーテルを抜きます。入れた時よりは痛みませんでしたが尿道に傷付いてないか心配になりました。

この日の午後には点滴も無くなったので「こんなに早いんだ…」となっていました。

術後1日目の昼には全粥食、夜には常食になりました。久々のご飯がウマイ…というより痛くて食欲がなく、突っ込めるだけ突っ込む感じで食べてました。

術後2日目にはゆっくりゆっくりですが割と普通に歩くこともできるようになったので、院内の売店に行って、帰りはそこから階段で自分の病室に戻れるレベルになっていました。

しかし術後は生理とはまた違うシャバシャバの血が股から垂れ流れ続けるので、定期的にお手洗いに行ってナプキンを変えなくてはいけません。

術後2日目には割かし元気になってたので、寝ることが難しくなりいつも飲んでいる睡眠導入剤を看護師さんから貰って飲んで無理やり寝ました。


・退院
術後3日目の午前中には無事に退院できました。
退院後の諸注意を看護師さんから受け、先生の受診を受けてOKなら退院です。

因みに先生の受診(婦人科に掛かった方ならわかると思います、あの股をパカっと開かされる台に乗って触診されるやつ)でドロっとした血が出たんですが、右の卵巣が生きてることによる普通の生理でした。(周期被った)
それも込みでOKをもらい、何かあれば病院に連絡し、2週間後に病理検査の結果と術後経過のために再受診ということになりました。


・さいごに

病理検査の結果、良性の卵巣腫瘍とのことで胸を撫で下ろしました。卵巣捻転は良性腫瘍により起こりやすいとのこと。
あと左卵巣全摘したかと思ったのですがそうじゃなかった。記事を出す前に分かってよかった。

緊急搬送・緊急手術でしたが、掛かった費用は2つの病院合わせておおよそ20万です。(保険適用)
老後の貯蓄にダメージをくらいましたが、なんとか死なずに済んだので勉強代だと思っておきます。
(高額医療費控除の申請も可能ですが、今回は急だったので保険組合に掛け合い中です)

後で遠くに住む小学校時代の友人たちにも「内臓1個無くなっちまったぜ!ガハハ!!(この時点では卵巣破裂という情報しか聞いてなかった為)」と報告したのですが、何人か卵巣嚢胞があるとか卵巣の手術経験者がいたので震えました。
レイヤーとしてのSNSアカウントで報告した際にもちらほら子宮や卵巣に病気を抱えてる方がいたので、女性にとって身近な問題だと改めて実感しました。


卵巣や子宮といった生殖器に関する病気は生理の重さや不順で気付き、病院にかかることもあるかと思いますが、私のように突然くることもあります。
定期的な子宮頚がん検診やちょっとでも不安に思ったら産婦人科に掛かることが大事だと思います。
(思い返すと前回の生理がびっくりするくらい軽かったので今思うと予兆だったのだと思います。)


あとオタクな寝巻きやめよう!こういう時困るぞ!!布グッズ余らせてる私との約束だ!

それではみなさん健康なオタクライフを!


※以下、今回のことでちょっとだけ参考になった(?)記事を紹介します。全てよく読ませていただいているオモコロというウェブサイトさんのものです。


https://omocoro.jp/kiji/174687/

映画化もされる生理ちゃんの中に、卵巣嚢腫についてのマンガがあります。痛みに関してビジュアル的にとてもわかりやすいです。ほんとこれ。


https://omocoro.jp/kiji/73508/

精巣がんの方が手術が大変…。精巣摘出手術をされたライターさんの実録漫画です。
記事にリンクがありますが精巣がんになった方へのインタビュー記事もあります。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

11

猿顔の一般市民

日々粛々と生きるオタク。あまりよろしくない家庭環境で育ち、社会に出てから心身ともに追い詰められた。先日卵巣の手術をしました。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。