Toastmasters には、基本的には speech や communication が上手くなりたいと思う方が入会してくる。そして、Toastmasters club を立ち上げたい、もしくは、新規会員を増やして club を活性化したいと思っている皆さんには「こういう人に member になって欲しい」と言う想いがあると思う（ない人は・・・知らん）。ひょっとすると「（自分より）英語 speech が上手な人が入ってこないかなぁ・・・」と思っている人もいるもいるかも知れない。予め言っておこう、

「そんなことはめったにない」

個人的には「あるわけないだろ！」ぐらいの勢いで言いたいぐらいだ(笑)。なぜか？ 人が何かを新しく学ぼうと思った時、「自分より上手い人がいる場所に身を置きたい」と思うのが自然だからだ。

考えてみて欲しい。テニスを楽しみながら上手くなりたいと思っていたとする。ネットで見つけた近所のテニスサークルに見学に行ってみたら、ほとんど全員が明らかに今の自分より上手ではないと感じた。真偽のほどはともかく、仮にそう感じてしまったらそのサークルには、まぁまず入らないだろう。

考えてみて欲しい。スピーチやプレゼンが上手くなりたいと思っていたとする。ネットで見つけた近所の Toastmasters と言う名前が付く club の集まりを見学に行ってみたら、まぁ、時間通りに始まらないわ、スピーチはグダグダだわ、英語の発音はめちゃくちゃだわ、今の自分のスキル方がなんぼか…(以下自粛w)。真偽のほどはともかく、見学にいって仮にそう感じてしまったら、そのクラブに入ろうと思うだろうか？

もちろん、卓越したスキルの方々に club の活性化を目指す例会や club の立ち上げに向けたデモ例会に来て頂くのはありだろう。しかし、前回の記事でも書いたように、いざ新規会員が入会した時には、メンバーではないその方たちは例会には「いないのだ」。つまり、新しくクラブを立ち上げようとする時こそ、club を活性化しようとする時こそ、立ち上げよう（活性化しよう）とする自分たちのスキルが問われるのである。どんな新規会員が参加してくれるかは、まさに自分たちの例会の質に準ずるはずである。

では、冒頭で書いた「めったいにない事」を起こすには・・・ club を立ち上げようとしていたり、活性化を目指している自分たちよりスキルの高い人が入会してくれるには・・・どうしたら良いだろうか？答えは・・・私も知らない(笑)。知らない。それは、興味を持って見学に来たくれた人がスキル以外に「何を」求めているのか？によって違ってくる。しかしながら、このスキル以外に「何を」特徴とするのか？「何を」もって人を惹きつけることができるのか？ この付加価値を見出すことも、案外、club を立ち上げる際に必要なことなのだと思う。

Think about it.