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ショッピング施設のスプリングキャンペーンのコピー。

大阪のとある複合商業施設の仕事を3年間やらせてもらいました。

ここの広告制作はコンペではなく、通常のレギュラー仕事。

その分、のびのびとやれたような気がします。バーゲンはもちろん、

季節ごとのキャンペーン、イベント告知、お正月広告、いろいろつくりました。

で、これは春のキャンペーン。春の休日ファッションの販促です。


なかなかいいフレーズが出てこなくって、苦しんでいたときに、

頭に浮かんだのがブームタウン・ラッツの大ヒット曲、

I Don't Like Mondays。歌詞の内容は知らなかったんだけど、

月曜が嫌いっていうタイトルが、印象的で。

月曜が嫌い=仕事がイヤ。ということはおそらく休日も充実していない。

そこから「休みの日が輝けば、月曜日だって輝けるかも」っていう

考えにたどり着いて、それをそのままメッセージすることにしました。

そのときのキャッチコピーです。

月曜の朝が好きですか。


いまの感覚だと、このトーンは古くさいかもしれない。

実は、つくった当時もちょっと古いかなと感じてました。

生っぽいというか、コンセプトワードっぽい。

ファッション関連の広告というのは、そこから二、三歩ジャンプさせた

表現が多い。考えさえるより、感じさせる、そんな広告。

だから、もう少しひねろうかとも思ってトライしたのですが、

このままがいいという意見が多かったので。



ちなみに、I Don't Like Mondays(哀愁のマンディ)、

後から知ってたんですが、この歌は、

1979年1月29日(月曜)の朝に発生した乱射事件がモチーフ。

月曜が嫌いだという理由で、小学校でマシンガンをぶっ放した

16才の少女のことを歌ったものです。

もし、その時、歌詞の意味を知ってたら、

このキャッチは提案しなかったかもしれない。


このメロディ、この邦題。そんな歌だと思わないよね。



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