30~44歳有配偶女性の就業率(市区町村別)

 今月から一斉休校が始まっています。共働き世帯のことを考えてない愚策と言われていますが,その通りだと思います。低学年の子がいる労働力(主に母親)を自宅に縛り付け,社会の至る所での機能不全を引き起こしています。

 栃木県茂木町は,一斉休校を取りやめる英断を下しました。町長さんはその理由を「共働き世帯の率が高いから」と説明しています。データを見たのでしょうね。

 2015年の『国勢調査』から,低学年の子がいる年代である,30~44歳有配偶女性の就業率を出せます。栃木県茂木町の数値を出すと,就業率は77.0%で,フルタイム就業率は54.5%です。町長さんが言われるように,確かに共働き世帯が多いことがうかがわれます。

 栃木県内の25市町村のデータを示すと,以下のようになります。高い順に並べたランキングです。

フル就業率

 茂木町は,低学年の子がいる年代のママの就業率が高いほうです。一斉休校取りやめの決断に,こういうデータが与したのでしょう。トップは塩谷町ですが,この自治体も検討をしてほしいものです。

 全国の市区町村を見渡すと,値がもっと高い自治体もあります。茂木町のような自治体が続出することを願い,全国の市区町村別のデータを収めたエクセルファイルをアップします。ダウンロードし,見ていただければと思います。以下のような感じです。参考になれば幸いです。

見本


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