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私の本棚
私は現在は30人くらい規模のシステム部でVPoE的な役割を担っています。
この記事は主に私の所属する部署のメンバーに対して、以下を伝えるための記事です。
・私の考えはこうした本が元になっていますよ
・本を読みましょう
では早速。
人やチームについて(トム・デマルコ)
SIerで炎上案件ばかりやっていた頃、出会ったのがデマルコ本です。
どちらの本も大事なのは人ですよ。って本です。
この本に出会うまでは、プロジェクトを納期までに間に合わせるために技術的なことや、スケジュール管理に意識がいってしまっていましたが、この本を読んでからは人やチームにフォーカスするようになりました。
この記事を書くにあたり軽く読み直しましたが「人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても、速くは考えられない」(リスターの法則)ってのを思い出して、できてないなーと反省。
この他にも物語形式な「デッドライン」や、リスク管理を扱った「クマとワルツを」もおすすめです。
アジャイル
デマルコ本と出会った同じ頃、アジャイルの存在も知りました。XPの白本が発売された時なので、まだアジャイル宣言前だったと思います。
上2つはXPの実践に欠かすことのできないバイブル。
「アジャイルな見積りと計画づくり」はみんな苦手なスケジュールや見積もりのお話。
SIerでやってた頃はウォーターフォールどっぷりだったので上記の本を参考にXPやりたい、ペアプロやりたい、テストコード書きたいってなって、自分の管理内で強引に実践したりしていました。
この頃は永和システムさんが運営されていたオブジェクト倶楽部のイベント等に参加してアジャイルの知識を蓄積してたりもしました。
Web業界に入ってからは少数メンバーのチームでそれなりに回せたと思います。
その他にも「アジャイルサムライ」や「アジャイルレトロスペクティブズ」などもおすすめです。
エンジニアとして
Stack Overflowのジョエル・スポルスキさんと、Y Combinatorのポール・グレアムさんの本。どちらも優れたエンジニアで公開していたエッセやブログがまとめられて本になっています。エンジニアとしての姿勢や考え方が記されています。
今年読んだ本
古い本ばかりなので今年読んだ本も。
ポジション的にもチームビルディング系の本が多い。
今年の一番は「エンジニアリング組織への招待」が良かったです。
エンジニアが組織的に問題を解決するためのことが体系的に綺麗にまとまっていました。
私のキャリアの最初はSIerから始まり、途中Web業界に転職して今に至ります。
トータルのキャリアとしては24年でほぼ四半世紀システムやサービスを作っていることになります。
新卒が生まれる前からシステム作ってたことになります。長い!
そんな私をキャリアを支えてくれたのは知識や経験です。
そしてその知識の元になっているのは本の存在が大きいです。
読書は手軽にできる自己投資です。
また良書との出会いは今後の人生にも影響します。
こうやって振り返ると、20代の頃に読んだ本が私の基盤になっています。
本を読みましょう。
最後に本で知識は得られますが、そのまま実践できることはほぼありません。
実践できたとしても本の通りに行かないことがほとんです。
それでも知識の吸収と実践を繰り返すことが物事を良くするための一番の近道だと思います。
※ヘッダー画像に使った私の本棚。最近はほぼKindleで読んでますし、自炊でデータ化しちゃったのも多いですが大事な本はそのまま残しています。