徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜VOL.30テーマ別名盤探訪プログレ編② 22.07.04
7月4日に生まれて
若きトム・クルーズのそんな映画があった。
インディペンデンスデイは名作。
正確に言うと日本時間では明日?
7月4日は米国独立記念日。
そんな7月4日。
独立記念日より大事なことがある。
そう!
私の誕生日まで残り10日のカウントダウンスタートデイだ!!←
フランス革命記念日に産まれたが、革命とは無縁に生きてきた。
自分革命も恋愛革命も成し遂げていないオタクの哀しき叫び。
10日後は祝ってくだしあ。
さて、そんな本日もシリーズ名盤探訪プログレ編。
今日はコイツをぶちかます。
キング・クリムゾン/暗黒の世界
74年作。73年『太陽と戦慄』以来1年ぶりのリリースとなった本作。
第2期キング・クリムゾン2作目。
メンバーは
ロバート・フリップ
ジョン・ウェットン
ビル・ブルーフォード
デイヴィッド・クロス
4人の精鋭で織り成す極上サウンド。
第2期キング・クリムゾンは3作品発表している。
最終3作目は以前紹介した『RED』
初作は『太陽と戦慄』
これは後日このシリーズでご紹介する。
そして2作目の本作である。
3作品しかないが、この3作品だけでもボリュームがすごいし、全部名盤。
キング・クリムゾンの全盛期がこの3作品の第2期であると筆者は断言する。
さてさて、内容のお話。
すごくシンプルに言うと、
【プログレッシブハードロック】
もっと言うと、
ハードロックへのキング・クリムゾンからの回答
とでも言おうか。
1曲目の「偉大なる詐欺師」の出だしは完全にハードロックのそれであり、ジミー・ペイジ?!と思う瞬間すらある。
かと思えば『宮殿』の様なプログレ感満載のエレピに、クラシカルなバイオリン等のサウンドが顔を出す。
1体1曲の中に何曲あるんだと思うほど目まぐるしい展開。
A面は各曲の時間は短いがノンストップに曲が続く為、A面全体が1曲かのように感じる。
アジア的な音であったり、様々に彩られたサウンドが顔をのぞかせるが、ベースにあるのはハードロック調。歪み方を聴いていただければ1発で感じるだろう。
またハードロックバンドのバラードの様にアコースティックギターも登場してくる。
A面の締めはインプロの応酬から唐突に終わる。
プログレッシブだ…。
最初は盤がおかしいのかと思ったほど…。
盤を返してB面。
打って変わって、プログレ感全開。
じわじわと音が大きくなり、楽器が増え、じっくりと音像を作り上げていく。
タイトル曲「暗黒の世界」
うねるようなベースラインにギター、エレピが色を付ける。異彩を放つようにハードにキメられるドラムが隠し味だ。
一大叙事詩を聴いているかのような展開に耳は釘付けになる。
サウンドはヘヴィに寄り、ギターソロもあり、盤全体のイメージは損なわれていない。
最終曲「突破口」
重々しく歪んだベースを軸に、木琴まで登場する。
ギターは歪みながら、クラシック、いや、オペラのセリフを奏でるように細かく紡がれる。
ドラムは美しく強弱を交えながら展開し、怒涛の後半へと突き進む。
後半はベースラインが暴れ狂い、ギターはハードでソリッドに表情を一転させる。ドラムはより激しさを増し、ヴァイオリンがアクセントになる。
ハードかつヘヴィ、次作への布石かのような締めくくりを迎える。
プログレにハードな色付けをこれ程までに完璧にしてしまうかと驚嘆する名盤。
初見では?マーク祭りになることもあろうが、聴けば聴く程に虜になる。
ジワリジワリと沼に引き摺られるような没入感が堪らない。
是非キング・クリムゾンの沼へいらっしゃい。
本盤はユニオンの通販でデッドストックを発掘。
帯付きで新品で購入出来てウキウキだった事を思い出す。
音は流石に再販リマスターなので、多少のヤセ感は否めないが、それでも十分。クリアに滑らかに鳴ってくれるのでありがたい。
今日も今日とてこんな時間…
iPhone編集は限界ありあり…。便利だけど疲れちゃう…🥺
少し気温が過ごしやすくなるかと思ったら蒸して蒸して大変だった本日。
皆さん、よく眠れてますか?
良質な音楽、名盤で今週も乗り切りましょう。
日常の片隅に名盤を。
テーマ別名盤探訪、明日も是非お付き合いください。
それでは!
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