「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」が果たして順調に各地で取り組めているのかがちょっと心配なのでそういう趣旨の発信を始める

デジタル庁を始めとする中央省庁の熱意は見えるけど、実行主体であるはずの地方の状況が見えなくて勝手に心配しています


現在進められているらしい「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」
というものの現場の実態?というものがとても気になっている最近です。

https://www.digital.go.jp/policies/local_governments

気付けば10年、新卒入社以来今の会社で、
「顧客企業のシステムを刷新/導入するプロジェクト」
に末端ながら何件か関わってきたことで、こういった、
『将来を見据えて、業務に使うシステムを一新するのに合わせて業務もバッチリ変えちゃおうぜ☆』
というプロジェクトがどんなものなのか、いかなる苦労があるかはよく体感して知っているつもりです。

そこで国を挙げての大仕事である本件が、2025年度末までの完了を目指していると聞いて
ちょこちょこと調べたりはしてみたものの、出てくる情報は「なんかヤバそう」と言っているニュース記事くらいで、
実際のところどうなんだかは全然わかりません。。。

一企業のシステム導入プロジェクトだったら進捗状況とか社外秘になるのはわかるけど
この手の取り組みであれば少しくらいオープンにしてもいいじゃないすかね。ダメなのか。
うまくいっているにしろ、全然お手上げ状態にしろ、取組み主体である各自治体側から
そういう発信とかしてないものかなあ。

リモートワークも普及した今、自分のようなものが手伝えることも何かあるような気がしているんですよね。
でも「気がしている」だけで確信はなく、この件の現場にまさにいる人などから
どんな感じなのか聞けたらいいな、と考え、そんな主旨の発信をしばらくやってみることにします。

(もしこの投稿が関係者の誰かの目に留まり、国を挙げてのDXの端役でもなれたらなという願い)

「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」で登場するシステムの顔ぶれ

国と自治体が取り組んでいる一大プロジェクトのボリューム感をまず掴もうと、デジタル庁webサイトから「標準準拠システム」の名前と仕様書を基にキャラクター紹介を作りました。

「健康管理システム」が何者なのか、この画像作った時はまだよく分からなかったんですが、標準仕様書をざっと見たところ、
「市町村が行う各種健康診断の受診予定者を管理して、結果を登録、受診者へ結果通知したり、他システムへ健診結果を連係するよ」
なようです。

17の業務領域を一括切替なんて無茶だから、4か5くらいに段階を分けての切替になるはず

。。。こうして見ると、システム導入プロジェクトのスコープとしてはかなりの広さです。
大企業が百億円規模の予算でやるくらいのシステム導入でも、ここまで範囲広くないのでは。

実際、取り組むにしても全部同時は無理があるから、例えばまずはコアとなるデータを扱いそうな「住民記録システム」と「戸籍情報システム」の2つくらいとかから、自治体ごとの現行業務と機能整理を始めてたりするんでしょう。

それぞれの業務の標準業務フローも、各省庁が作成している標準仕様書に載っているので、まずはそれに沿って自分たちの業務の「標準じゃない部分」を挙げ、それらの実現方法を決めていく。
まさにシステム導入の事始めって感じですな。

次はシステムごとに持つデータがどんなものかを見てみよう。

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