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お金は消えるか?

お金とは何か?

現代社会は通貨制度
によって成り立っている。

では、この通貨制度は
いつまで続くのであろう。

未来を考察するためには
過去を学ぶのがセオリー。

そこでおそらく誰もが
一度は耳にしたセリフがある。

「人間は何のために生きるのか」。

これに対し宗教や哲学が
いろいろと高尚な回答をしている。

お偉い方々が
小難しいことを言う
快楽的言葉遊びに対して、

一般庶民の答えは
現実的かつ単純明快

「そんなもん、
食うために決まってるだろ」だ。

そう、人類の歴史が始まって以来
人は食うために働き、食うために争い、
食うために死んでいった。

”働かざるもの食うべからず”
の掟(おきて)だ。

”一所懸命”
という言葉が示すように
人類の歴史は土地争いである。

なぜ人は土地に
命を懸けるのかのか。

それは土地が豊か恵み
”食べ物”
を生産してくれるからだ。

つまり昔も今も、
人は”おまんま”を
欲しているのだ。

ちなみに土地争いが始まったのは
いわゆる農業革命の稲作他穀物を
生産できるようになってからのようだ。

不安定な狩猟採集生活では
テリトリーも狭く、

不安定であるがゆえに
公平な共有社会だった。

抜け駆けやズルをすると
集団全体の全滅につながる恐れが
あったので厳に慎まれていたのだ。

さて、こうして始まった
おまんまを食うための人間社会であるが

農業革命により経済規模が拡張すると
物々交換というわけにはいかなくなり

交換する物と同等の価値であると
みんなが同意する通貨が誕生する。

すなわち通貨は、
共同幻想であり
単なる情報なわけだ。

1万円という情報が
紙に印刷されていれば、

おそらくこの紙切れは
1万円の物と交換してくれる
だろうと信じている。

1万円札は1万円の価値があると
”信用”して使っているのだ。

しかし、信用って
目に見えない心の働きだ。

情報も目に見えないものであり
信用によって成り立っている。

そして情報といえばITだ。
これは目に見えない情報を
見える化している。

昨今、電子マネーや
暗号資産(仮想通貨)
中央銀行デジタル通貨などが
話題になっているだろう。

すなわち、お金は置換できるのだ。
だんだん、お金の影が薄なってきたぞ。

脳科学

さて、NHK-BS ヒューマニエンス
「“快楽” ドーパミンという天使と悪魔」
を見た人はいるだろうか。

報酬と学習の関係や
我慢と未来の報酬について
紹介されていた。

ここでキーワードになるが
”報酬”だ。

ドーパミンがドバーッと
出るのは報酬予測誤差による
サプライズの時というのも示されいた。

報酬の一つの形がお金だ。

お金が様々な物品に
交換できるということを背景に
もらえる報酬としての興奮度は高い。

現代社会においては
「お金を得るために働く」
といっても過言でない。

昔は土地を得るため、
土地を守るために
人殺しをしていたが、

今はお金のために
人殺しもする。

そこまで浸透しているお金、
果たして消える日が来るのだろうか。

その鍵を握るのは脳科学だ。

報酬=お金でドーパミン
ドバーのパブロフの犬状態
じゃなくて

報酬=Xになるように
脳の仕組みを解明し

このXに代入するものを
選定できれば、
お金は消えることになる。

そこで、
次にキーワードなるのが
”共感脳”だ。

脳科学的に世界平和のためには
線条体と前頭前野が同時に
矛盾なく働くのが良いらしい。

私は仏教徒なので
これを慈悲心と置き換えたい。

不正義、不公平、不道徳を
目の当たりにすると

ひどい目にあった被害者を
擁護したくなる心。

誰か困っている人を見ると
助けようと思う感情だ。

そうして手助けした後
「ありがとう」の
感謝という報酬がある。

この好循環する仕組みが
社会に出来上がれば
お金なんていらなくなる。

このようなことが
脳科学と経済学とを
研究していけば十分可能だろう。

戦闘力を計るように

お金は情報であり、
情報は目に見えないものであった。

目に見えない情報を
デジタル化して
目に見えるようにしていた。

ならば”功徳”はどうだろう。

功徳を積むことを
デジタル化できれば

情報と同じように
扱えはしないか。

お金を貯めること
=情報量を増やすこと
=功徳を積むこと
というわけだ。

現在8時間労働して
得ている給料は、
仏教用語の作務に置き換えると

労働=作務だから
8時間分の功徳を積んだと
解釈できる。

また昔「一日一善、世界は一家。
人類皆兄弟、仲良くしましょう」
という標語があった。

一日、一善でも二善でもやれば
それは功徳を積むことになる。

こうしていくらでも
功徳の量を増やすことができる。

つまり、お金を稼ぐから
功徳を稼ぐに変わるわけだ。

これを蓄積、測定する装置、
例えばドラゴンボールの
スカウターのようなものを想像しよう。

相手の功徳度を見ることができ
功徳量に応じて消費活動できれば
お金をなくすことができる。

今、リングで決済できるシステムもある。
どんどんお金が消えつつある。

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)が
研究されているが、これを応用して

善いこと行えば即功徳量が増え、
それをブロックチェーンのように
すべての情報端末で共有できていれば
功徳を仮想通貨のように扱える。

出でよ!神龍

フランスの経済学者
トマ・ピケティーらの研究の結果

超富裕層1%が
世界の個人資産の約4割を
独占しているそうだ。

お金がお金を生む仕組みが
このような格差を生んだ。

お金をなくし功徳で
社会が回る仕組みができれば
格差なんて生まれない。

それどころか功徳が
増えれば増えるほど
平和で健康的な幸福社会になる。

これは一体どんな世界なのか?
”仏国浄土”だ。

お金がなくなると
仏国浄土が現れるのだ。

この世界では脳科学的な
世界平和も体現されている。

何と素晴らしい世界か!

あなたも世界が
仏国浄土になればいい
と思いませんか。

私は
”出でよ!仏国浄土”
と叫びたいくらいだ

お金をなくし仏国浄土を
出現させるためは
情報共有ネットワークが必要だった。

情報共有ネットワークの記事は以下参照

旅の終わりに

食うための人類からスタートした
長い長いお金をなくす旅のお話も
ようやく終わりだ。

食糧問題は
バイオテクノロジーなどにより
食べ物を工場で生産できるように
なってきつつある。

そうすると、
土地争いがなくなる。

一所懸命という四字熟語も
死語になる日も近いのだ。

現代人が
「1000年前の貨幣は
貝殻を使っていたんだって」
と小バカにするように

1000年後の人々は
我々に向かって

「1000年前の人は
紙に1万円って書かれた

通貨なんてものを
使っていたんだって、ダッサ」
って言っているかもしれない。

また、
「昔は企業がケチケチして
内部留保ばっかりして

賃金が上がらない。
消費が拡大しない。

あー、不景気だ、不景気だって
言って苦労してたみたい。

今じゃ功徳をたくさん
積めばいいだけなのにね」
と古人を憐れむ声が聞こえてくる。

そして、
今時の女子高生と同様
未来の女子高生たちは

「1000年前の人は
食肉してたんだって、野蛮ねー」

と牛肉味の木の実で作られた
ハンバーガーを食べながら
談笑していかもしれない。







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