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管理職になるのをためらう理由

先日、仕事の出先で、上司、同僚とランチをしたのですが、その後考えたことを書きます。

上司(課長・男性)が、「管理職のなり手がおらず、危機的状況だ。あなたたちは管理職になる試験を受ける資格(在職年数)があるのに受けてないよね。参考までに聞きたいが、なぜ受けないの?」とざっくばらんに聞いてきました。ちなみに、圧迫感はなく、フランクな雑談です。

同僚のAさん(私より2歳年上の男性)と私の答えは、

Aさん(男性)
 自分は一つの部署にいる年数が長く、経験した業務の範囲が狭い。管理職になると責任が大きくなるし、判断力が求められる。自分にはその重責を担う自信がない管理職になるにはもう少し経験を積んで自信をつける必要があると思う。



 管理職になると裁量も増え、自分のやりたいことができると思うので、働き方としては興味があるが、今はまだ子供が小さいので難しい。管理職だと重要な会議など、穴を空けられない日が多くあると思うので、子供の体調不良で急にお休みする可能性がある現状では難しい。

でした。

これを聞いて、上司がすかさず、「自分も管理職になったときは自信がなかった。経験も不足していたが、何とかなるもんだよ私が管理職になった頃にした失敗でこういうことがあってね…」と、自分の失敗談も含めてアドバイスをしていたので、「ふんふん」と聞いていました。次は、私に対しても何かコメントがあるのかな?と思い聞いていましたが、それはなく、別の話題に移ってしまいました。

私に対するコメントはないんかい!?」とツッコミ(心の中でですよ。)。というか、むしろ私の方が管理職を肯定的に捉えている意見なのに。

帰宅してから考えさせられました。もし、私が上司の立場だったら同じかもしれないと。「自信がない」や「経験不足」については、気持ちの問題なので何とでも言えるけれど、「育児」を理由にされたら何も言えないですよね。

部下とはいえ、他人の家庭のこと、何を大事にしたいか価値観もそれぞれだし、子供と一言で言っても性格や特性は千差万別です。パートナーの育児への関わり方や実家のサポートがどれぐらい受けられるかも人それぞれです。

それを踏み込んで言えるとしたら、「パートナーに相談してみたら?」「今はいろいろ外部のサポートもあるから利用してみたら?」「子供が小さいうちは熱をよく出すだろうけど、年長さんぐらいになると丈夫になるもんだよ」とかですかね。

ん~~、どれもこれも、受け取る人にとってはNGな気がします。。。

今回は雑談だったけれど、もし上司が本気で管理職を打診する場合、仮にAさんと私の能力が同じぐらいだったと仮定すると(仮定ですよ。実際はAさんの方ができる人です。)、絶対Aさんの説得の方が100倍簡単ですよね。

私もそれは分かっているし、今は管理職になるつもりがないので「育児」を盾にしてしまいました。でも本当にそれでいいのかな、と疑問にも思います。これから考えていかなくちゃいけないですね。

ではまた。