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何もしないキャンプ

「キャンプって何が楽しいの?」

「テント張ったら何するの?」

友人からよく聞かれる質問です。


「自然の中にいるだけ」

そう答えています。


『キャンプを楽しむ』にもたくさんの種類があります。

レシピ通りに料理をしてみたり、日を浴びながら読書をしたり
焚火のために薪割りしたと。


キャンプで楽しみを引き出すのは人それぞれ。

何をすれば楽しいかはやってみないとわからない。

私はただイスに座ってひたすらボーッとしていることが好き。

ディズニーランドでアトラクションに乗るよりも
園内を歩いて雰囲気を楽しむ感覚。

木々の葉のカサカサ音や、鳥の鳴き声などの自然音響。

都会ではなかなか見れない大空の下。

空が徐々に暗くなると自然と眠気を催す生理現象。

目に入るもの、耳に入るものすべてが良い環境にいるのです。


そして、人間本来の機能を正常に戻してくれる機会でもある。

人は皆、生まれた時から人工的に造られた建物で過ごし、

スイッチを押さない限り消灯しない照明の下で暮らしている。

日光を浴びる機会を逃し、暗くなる機会を逃している。


規則正しい生活。

そんな言葉ができたのは便利になり過ぎてしまった

現在の生活から生まれた言葉だと思っている。

人体の眠りを阻害する要素が多く

心掛けない限り活き活きとした生活はできない。

ピチピチと気体中に放り出された金魚を

水中へ戻すように人間も自然の中へ戻ることが大切。


キャンプは何かをしなくてはいけないではなく、

何もしなくても楽しいものです。


虫が嫌い、インドア派な方もいると思いますが、

生物である以上は自然が適さない人はいないはずです。

自然から頂くパワーで生かされていることを意識して、

自分と向き合う時間が有意義になるのもキャンプの醍醐味です。

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