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【廃線散歩】1.西武安比奈線(前編)

廃線散歩シリーズ記念すべき第1回は、西武安比奈線です!
私が廃線好きになるきっかけとなった路線です。
では早速、西武に乗ってGO~!



やって来たのは西武新宿線の南大塚駅。本川越の1つ隣の駅です。

↑の写真の左側、緩くカーブしながら奥へ続く謎の空き地があるのが見えますでしょうか?これが廃線跡です。かつてこの南大塚駅から入間川へ向けて、砂利を運ぶために作られた安比奈線という路線が延びていました。

南大塚駅前の古い案内図に残る安比奈線

西武安比奈線とは

入間川で採取した砂利を運搬するための貨物線として、1925年(大正14年)に開業しました。砂利はコンクリートの原料として、関東大震災後から本格的に採取されるようになり、大消費地である東京近郊の多摩川などで大量に川砂利が採取されていました。砂利採取を目的として開業した鉄道路線も多くあり、安比奈線もその1つでした。しかし取り過ぎによる問題も出てきたため1960年代末までに主要な河川での砂利採取は禁止となり、安比奈線も1963年から休止となりました。その後、西武新宿線の複々線化計画に伴い、旧安比奈駅に車両基地を作り、そこへの引込み線として安比奈線を活用する案も浮上しましたが、少子高齢化が進み計画は中止。活路を見出せず、ついに2017年5月31日、安比奈線は廃止となりました。

以下、今昔マップより引用の地図

廃線跡を辿ってみよう!

※これから上げる写真は、数回訪れたのをまとめたので急に草ボーボーになったり枯草になったりします(笑)

駅の北口。少し線路が残っています
振り返るとこう。緩いカーブが鉄道の線形を思わせますね
2020年4月の時点で、駅前の線路は枕木が剥がされこのようなスリムな形に…。
2019年6月の時点ではまだ線路の形を保っていました
2023年現在、国道16号線の手前までの線路がスリムになっちゃってます

ちょっと寄り道~春先に訪問する場合~

国道16号線を渡るため、歩道橋のある交差点まで100mほど移動します。
歩道橋を渡った先に菅原神社があり、春先は梅が綺麗ですよ✨

再び廃線跡へ

境界杭を発見!

境界杭とは、土地と土地の境を現地において示す物です。「工」という文字が刻まれていますが、これが鉄道用地であることの証です。なぜ「工」なのかというと、明治政府において鉄道等を管理していた「工部省」に由来するという説や、レールを真横から見た形からという説があります。
廃線散歩において、境界杭は目印となります。ただの更地のような場所でも、この境界杭があることで、かつては鉄路だった事が分かるからです。
どうですか、楽しくなってきませんか??

立入禁止になってる部分も多いです。外から眺めましょう。
と言ってもこの写真では草花で見えませんが(笑)
かろうじてレールが見えます。こうなるので廃線散歩は冬が良いんですよね。
でも、こうして自然に還る様も素敵だと思いませんか…
同じ場所の別日に来た時。いったん草が刈られたみたいですね。
この時は6月でしたが、レールがかなり見やすい状態でした

なお、すぐ近くに和菓子屋さんがあります。
私は訪れるたび毎回そこで団子を買ってます^^

何にもピントが合ってない写真しかなくて申し訳

長くなりそうなので一旦ここで切ります。
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