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"隠す"

"隠す"


この言葉を聞いて何を感じますか?
僕はこの「隠す」ということを幼き頃から無意識にし続けてた。

今自分はコーチとしても活動しながら、他のコーチにセッションをして頂いている。
コーチとの約束で、毎日自分が頼んだこと・そしてお願いしたこと。毎日の気づきをシェアしている。
1月から初めてかれこれ10ヶ月が経とうとしている。毎日忙しい中でコーチも自分のシェアを読んで頂いているみたいで、すごく嬉しい気持ちでいっぱいだ。
そんなシェアを繰り返していたある日、ふと疑問に思ったことがあった。


コーチとのやりとりの中で


「なんで自分のこと全然出せないんやろう?」

自分の気持ちは少しずつ言えるようになっていたはずなのに、何か物足りない。
そんな気持ちに悩まされていた。
Twitterもしているのだが、いろんな人が案件や実績を積んでいる中、自分はなかなか結果が出ない。
原因は分かっていた。

"自分のことを全然発信できていなかったから"

周りの目が怖いというのもまだあったが、その恐怖が緩んでいるのは確か。

そんな中で葛藤していたある日、コーチへのシェアを書いていた時のこと。
ふと大事なサインが降りてきた。


「俺、"出せない"というより"隠そう"としてるわ。」


気づいた瞬間、体の中でスッキリする感覚があった。鳩尾にある詰まっていたものが流れていく感覚。体重が1kgくらい軽くなった気もした。


そんな中で今朝コーチとのセッション。


「今日は隠すというテーマで深めたいと思います。すごく根本的な原因が隠れていると思うので、、、」

1ヶ月間の振り返りをしながら、"隠す"というテーマを選んだ理由について考えながらも話し続けた。そんな話をし終えたコーチから、こんな問いが。


「ともやさんが"無意識に隠す"のには、何かしらの意思や動機があると思うのですが、何か感じることはありますか?」


真っ先に出たのが昔のアトピーの経験だった。



傷が怖い

僕は幼い時、アトピーだった。

肌が弱く、体をよく掻くようになった。夏の汗ばむ時期、冬の乾燥する時期は特にしんどかった。

掻く度に、傷が肌に残る。

親に掻かないように注意されて、我慢する。

その我慢がストレスになり、掻いてしまう

肌がさらに悪化

という悪循環を繰り返してた。

(アトピーは治っていたが、精神的なストレスで掻いていたことに気づき、現在はマシになっています)


傷を隠そうとして、できるだけ長袖を着たり、血がつくのが嫌で白い服を着ないようにして、対策をしていた。
傷を見て、心配されるのもすごくストレスだった。掻きたくて掻いている訳ではなかったから。

"もうこれ以上傷つきたくない"


そんな気持ちから、自分に不都合なものを隠そうとしていた。
「これ言ったら多分嫌われるやろうし、傷つけたくないから隠そう」
「傷つきたくないから、変なことは言わないでおこう」

こんなことが身についてしまうと、どんどん自分の本当の気持ちも分からなくなることもあった。自分の悪いところだけでなく、良いところさえ隠れてしまっていた。

傷を恐れている自分に、今月転機が起こった。


傷が教えてくれたこと

10月のある日の昼間、Twitterで繋がっている方とお話しする機会があった。
会話の中で一番印象に残っていたのが、

「周りは全部自分の鏡だよね〜。」

頭では理解していたが、この時はすごく心にまで染み渡る感覚。
自分が無意識で他責にしていたことを理解したからだった。

他責にしてしまっていた自分に気づき、自責で考え始めた時、いろんなものが雪崩のように襲ってきた。
今まで自分に原因があるものが一気に来て、逃げたいと思ったが、この時は違った。

「今回は向き合おう。」

傾斜40度くらいの下り坂から雪崩が襲ってくる感覚。仁王立ちのようなイメージで立ち向かい、たくさん向き合った。たくさん泣いた。すごくしんどかった。
でも、たくさんの傷が教えてくれたことがある。


「傷は向き合うことで心の器が広がる1つの材料であること」

それまで自分は傷から逃げるように、自分を隠し、守り続けていた。
でも、立ち向かったことで心の器も広がり、人に優しくなれた気がした。


最後に

今読んで下さっている方の中にも、傷つくのが怖くて自分を隠そうと思っている人がいるかもしれない。

そんなあなた。そして今書いている自分に伝えたい。

「隠し続けたら、苦しくなるのは自分。」
「悪い所だけではなく、魅力さえも隠してしまっているよ。」


過去のトラウマはそう簡単に癒えるものではない。過去の癖はなかなか治すのにも時間がかかるかもしれない。
でも、その分厚いベールの向こう側にいる魅力的なあなたを出していってほしい。
きっとあなたをいいと思ってくれる人がいる。
隠れた魅力を引き出してくれる人にも出会えるかもしれない。
その経験がきっとトラウマを癒してくれるのではないだろうか。

僕は今そのトラウマをコーチが聴いて下さり、自分の良さも分かるようになってきた。
本当にコーチには感謝の気持ちでいっぱいだ。
多分この隠すというテーマが出てきたのも、必然だったのだろうと思う。


最後にもう1度質問を。

「出せないというより、隠そうとしているのではないか?」

そんな質問を是非自分に投げてみてほしい。
隠そうとしているものは、いくら出そうとしてもなかなか出てこない。
・何を隠そうとしているのか?
・その原因はどこにあるのか?
etc...

この問いにピンと来た方は、立ち止まって考えてみてほしい。

少しでもあなたの隠れた魅力が見つかることを願って。




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