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写真で振りかえる2018春夏、秋冬

1日がはじまる朝の時間がすきだ。

空はだんだん明るくなり、外から車の音がわずかに聞こえるなか、ベッドからむくりと起き上がる。寝るまえは疲れ果てて重かった体が軽くなっているのを感じながらぐーっと伸びる。

コーヒーを飲み、朝の準備をバタバタとして家を出る。


空気が澄んでいたり、街が静かだったりこころが穏やかだったり。朝がすきな理由はいろいろあるけれど、朝の景色で思い出すのはサンマルクカフェでバイトをしていたときのことだ。

お店がオープンする7時半にすべてのパンが並ぶよう、まだ日が昇るまえに家を出てお店に向かっていた。

冬はまっくらな空が、暖かくなってくると赤と青のグラデーションを見せてくれるようになる。空が明るくなるのは日に日に早くなり、家を出るときに淡い青を感じられたら、もうすぐそこに春。


青が世界に広がる一瞬を、今年は大阪で見つけました。

大阪マリオット都ホテル から眺める春の空


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「I’ll remember April」というジャズの曲がある。

素敵な一日も夕暮れとともに幕を閉じ 人々はその日の全てに別れを告げる 僕は二人歩いた道を一人たどりながら 四月を思い返して幸せな気持ちになる

そう、これで良い あの四月、あなたは僕を愛してくれた あなたの唇は温かく、春は新鮮だった だから秋の淋しさを恐れはしない あなたとの四月の思い出があるかぎり

炎が消えてしまえば、ただの灰になる 火も恋もほんのわずかな間の命 でも、忘れなければ淋しくはならない 四月を思い返せば笑顔は消えないはず

季節が移り変わるように人のこころも変わっていく。

うれしい変化があればかなしい変化もあり、二人歩いた道を一人たどるようになることだってある。だけどたとえ恋が失われようと、あの日あのとき桜を一緒に見た四月の思い出は残り続けるのだ。

あの人が笑顔でしあわせだといいなあ、とふと思いました。


Caterina Valente & Chet Baker - I'll Remember April」(Youtube)

横浜ランドマークタワーと、だるまさんがころんだと、桜。(@野毛山公園)


「どの季節が好きですか?」と訊かれたら、「夏」とこたえることが多い。

暑いのは嫌だけど、半そで1枚の身軽でいられるのはうれしいし、アイスはおいしい。何より入道雲ひろがる空がすき。

奈良で見つけた夏の空は蒼くてきれいでした。

修復中の興福寺

若草山の鹿さん


春と秋ってなにが違うんだろう。

気候はほとんど変わらないし陽の長さも同じはず。だけど春のうきうきした空気はなく、秋はどこかもの寂しい。

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、運動の秋。

春があたらしいものと出会いときめく季節だとしたら、秋はひとつのことをじっくり深めるタイミングなのかもしれない。飽き性で集中力のない私にしては珍しく勉強をがんばった今年の秋。

休憩に、とでかけた先で色鮮やかな秋を見つけられてうれしかったです。

ホテル雅叙園東京 「和のあかり×百段階段2018」


「イルミネーションってただの電球の光だよね?」

むかし付き合っていたひとが言っていた言葉だ。ロマンチックなことより、美味しいものが好きなひとだった。

確かに近くでみると電球が光っているだけなのだけど、遠くから眺めると不思議ときれいにみえる。点と点がつながり線になり、線と線がつながり面になって感じられるから。

逆にいうと、こころ惹かれるきれいなものを近くで見たら、きれいに感じられる線や点がきっとある。そういうものを探してみるのもおもしろいかもしれない。

と思うのも、最近デザインの勉強をしているからなのだろうなあ。


来年は好きなひととイルミネーションを見に行きたいです。

よみうりランド ジュエルミネーション



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撮影に使ったカメラ|SONY NEX-5R
写真編集 & コラージュ作成アプリ|Adobe Photoshop Express


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