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連想2

駐車場を箒で掃く。箒の毛先の密度が薄い部分が、砂の筋になって残る。もう一度掃くと筋は無くなる。

頭に浮かぶのは、歯を磨く時に口の中で起こっていること。同じことが歯ブラシでも起こっているはず。何度も歯ブラシを動かすと磨き残しは無くなる。しかし、駐車場よりも自由が効かない口の中では、いつもブラシが当たらない場所があるはず。そんな時は歯ブラシを変えてみるといいのだろう。もしくは、利き手とは反対の手で磨くのもいいかもしれない。

いつも同じ道具を使っていると、いつも同じ結果を得ることはできる。それは職人にとっては悪いことではない。

いつも同じ方法でやっていると、いつも同じ結果になってしまう。それは偏りを生み出すことでもある。

同じ食べ物ばかり食べてると、体の中が偏る気がする。何が体に良いのかなんて本当は分からないのだったら、色んなものを食べるしかない。牛乳が体に合わないのに、毎日無理やり飲まされていた子供時代。今は無理する必要がないという風潮になっている。コーヒーや赤ワインが体に良いと言われる時代が来るなんて予想もしていなかった。常識は変わっていく。

周りにいる人もそうかもしれない。同じ人とばかり喋っていると、何かが偏る気がする。引っ越しや転職は、そういった偏りを無くすために有効だと言っている人もいる。今の仕事で幸いなのは、ひとつの仕事が終わるとクライアントが変わること。色んな世界を覗かせてもらえて飽きない。

自分のスタジオを作って、出入りする人も変わった。場所がもたらす効果は、思ったよりも大きい。

今の興味は、住む場所で食べ物が変わること。どんなところに住んだらどんな食生活になるか。そんなことを夢想するのが最近の趣味。

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