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「若いのにかわいそう」と言われて

こんにちは。
るりです。

今日、久しぶりに
美容院に行ってきました。
初めてのところです。
前回行ったのは入院の前日でした。
入院したらしばらく切れないからと
ボブにしてもらったのですが
その時は何に対しても否定的な見方しかできなくて
「なんかダサくなっちゃったな…」と
しょんぼりしたのを覚えています。

今回は人生初!の
カラーリングを
カットと合わせてしてもらいました。
インナーカラーです。

想像よりビビッドになって
びっくりはしましたが
これはこれでいい感じかも。うん。

周りの目が気になると言った私に母が
「あなたが大事に思っている人に
どう思われるかだけを気にしなさい」
と言ってくれました。
確かにそう。
どうでもいい人たちにどう思われるか気にしていたら
生きづらいよね。

さて。
今私がハッピーな気持ちでいるのは
担当してくれた美容師さんが
すごくいいひとだったということがあって。
美容院って緊張するじゃないですか。
長い時間、会話がもつかな、とか。
特に男性の方だったということもあって
最初はかなり緊張していたんですが。

話してみると、とても気さくで
雰囲気の柔らかい方で
今私が双極性障害になって
学校を休んでいること、
将来が考えられないことなどまで
話してしまいました。
偏見を持たずに
傾聴してくれたのが
嬉しかったです。

ここからが本題なのですが
病気のことを話すと
「かわいそうに…まだ若いのに」
と、ぽつり呟かれました。

障害を持っている方の中には
「かわいそう」と呼ばれることに
強い抵抗を感じる方もいると思います。
自分の人生はかわいそうなものなんかじゃない、
勝手に決めつけないでくれ、と。

でも私は
この言葉を聞いて
なんだかすごく救われたような気がしたのです。

病気になってからというもの
無駄だとわかっていても
何度も何度も考えてしまうことがありました。
それは
「なんで私は
こんな病気になって
こんな苦しい思いをしないといけないんだろう。
何か私が悪いことをした罰なのかな」
ということ。

それが
「かわいそう」と言われて
ぱっと霧が晴れたような気がしました。

私は何も悪くない。
ただ生きていたら
たまたま病気が降りかかってきただけなんだ。
そう思えました。

彼のこぼした言葉は
お世辞として言ったというより
本心から出てきた感じがして。
今までの辛さを
受け止めてもらえたような気がしたんです。
わけもないのに
いきなり向き合うことを強制された苦しさに
無理やり意味を見出そうとすることから
解放された、というか。

人は誰でも、生きていたら
それなりの困難を抱えているものだということは
理解しています。
私の場合は、それが今
こういう形で来ただけだということも。
でもやっぱり、辛いものは辛いし
なんで自分がこんな思いをしなきゃいけないんだって
思ってしまっていたので。

そんなわけで、
話しやすい美容師さんに
3時間ほどの施術をしてもらい
満たされた気持ちで帰ってきたのでした。

おわり。

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